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2019年5月版 ヴィンテージ食器好きの為の香港蚤の市情報 [香港]

香港における蚤の市/フリマには大きく分けて3種類があり、固定屋台や店舗で行われているもの(キャットストリート、錦上路跳蚤市場、男人街など)、頻度は少ないが(月1、年1など)場所を借りてイベント的に行われるもの(長洲市集、九龍城書節など)、決まった時間決まった通りに路上にものを投げて広げて売るタイプのもの(深水埗天光墟、紅磡天光墟など)がある。
路上販売形式のものに関しては、行われる時間帯によって天光墟(夜明け前~朝7時くらいまで)、午夜墟(夜遅く~早朝)などと分けて呼ばれる。尚、路上系フリマは、不思議とゴミ収集所の近くで行われることが多い。何でだろうね??

香港における蚤の市は、パリやロンドンの香しいそれとは異なりカオスでマニアックなもので、情報を正確に網羅したサイトは広東語でもまず無い。一部のものは開催地の情報が記事を書いた人によって異なっていた為、場所にたどり着くまでが容易では無かった。
後に続く方が万が一にもいたらと思い、古い食器集めが好きな人間の視点でこれらの情報をまとめた。情報は2019年5月時点のものなので、そこはご了承頂ければと。

摩羅上街古董露天市集(キャットストリート)
いつ:店舗によりけり 正午~夕方17時くらいまで
※午前中は開いてない店ばかりだし、店によっては夕方前に閉めているところもある…。
どこ:上環 摩羅上街周辺
雰囲気:ベタな観光地。3年以上前に行った写真はここここに。
概要:パチモン系ガラクタ屋台と、まぁまぁちゃんとしたものを売っている店が混在している、香港で一番有名なヴィンテージ品が集中した通り。半世紀前の大衆食器からアンティーク(真贋不明)まで一通りあるので時間潰しには良い。長らく観光客向けのお土産通りとしてやってきただけあり、西洋人が好きそうなものを売るセンスの良い店も少しある。
香港ガラクタマーケット界では販売価格が一番高い。写真禁止を掲げる店が年々増え、今や観光としてもショッピングとしても中途半端な場所になりつつあるのが悲しい。

錦上路跳蚤市場 サイト
いつ:土日祝日 概ね正午~20時
※サイトでは10時からとなっているが、10時から開いている店は少ない。14時以降に行くと大体空いている。20時近くの空き状況は不明。
どこ:MTR錦上路站 B、C出口すぐそば
雰囲気:安全。上記のサイトや、こちらを参照あれ。
概要:地場の食品を売る店や食事をする屋台、ゲームが出来る露店などが軒を連ねる新界の大規模フリマ。地元の人向けの店が多いが、何店かヴィンテージ食器を売っている店がある。価格も観光地と異なり好感が持てる。太陽が降り注ぐ明るい市場で朗らか。夏場はかなり暑い。

樂安排小欖跳蚤市場
いつ:土日 概ね正午~19時
※14時以降に行くと大体開いている。物販が何時頃まで開いているかは不明。(一般観光客が日没後に行く場所では無いだろうから、杞憂かと思うが)
どこ:屯門 小欖青發街 最寄バス停は愛琴湾
雰囲気:着くまでが怪しい。着いたら暑苦しい。筆者の潜入記はこちら
概要:家庭用品店、食器屋、雑貨屋ひしめく、新界最大規模のフリマ。アクセス良好な錦上路跳蚤市場とは異なり、たどり着くまでが一苦労。レンタカーが香港ではメジャーでない以上、観光客はバスと徒歩でのアクセスが主となるのだが、道案内に従うと道中スプレーアートが印象的な工場群をとぼとぼ歩かされてしまう。売り場は売り場で、在庫過多で店内に入れない店が多数。素人泣かせである。
とは言え余所で見たことが無いデザインの食器や、プレミアが付いたものを思ったより安く売っている店が何軒もあり、お宝探し度は高い。店主達は香港店主基準ではごく普通の人達(と感じた)。

鴨寮街跳蚤市場
いつ:毎日 正午~19時くらい
どこ:深水埗 鴨寮街
雰囲気:本来は怪しげな場所だっただろうし今でも怪しさが隠しきれてはいないのだが、日中はすっかり観光地化している。一般的な防犯意識があれば面倒事には巻き込まれないだろう。
概要:SIM屋台があまりにも有名になったが、中古の日用品を売る屋台や骨董屋台が周辺に残っている。公共団地密集地に相応しく、時に昔のレアものが紛れていることも。ただ骨董屋台系は、SIM系屋台と異なり買い辛い空気をメチャクチャ出している。

紅磡天光墟
いつ:毎日 午前5時~7時くらい
どこ:紅磡 寶其利街
雰囲気:朝もはよから物色する人が通りに出てきているので、怖さはない。
概要:衣類・雑貨系路上マーケットの中では屈指の規模。出店者の数と品数が抜けている。食器などの日用品も若干あるが、衣類や靴が多め。現場の写真はこちら

深水埗天光墟
いつ:毎日 午前5時~7時くらい
※5時台は殆ど人がいない。6時以降を推奨
どこ:通州街玉石市場付近の橋の下
雰囲気:怪しげ。店もごくごくわずか。
概要:自分が行った時は界隈は怒涛の開発が進んでいるのだが、行き場を無くした露宿者が市場のある公園に集まってきており、広東語のニュースをさらっても愉快な情報に1つも出会えない。敢えて行く必要は無し。写真はこちらにちょっとだけある。

北角天光墟
いつ:毎日 午前5時~8時くらい
※7時ちょい前くらいが一番賑わっている印象。
どこ:北角 糖水道周辺
雰囲気:怪しげだが、ご近所の春秧街街市は同じ頃から開店準備中で灯りが煌々としており、人目がある。特に危険そうな雰囲気は無い。筆者が撮った写真はこちらこちらで。
概要:紅磡天光墟に次ぐ規模。紅磡より食器や家庭用品が多いが、衣類も多数あり。タイミングによっては掘り出し物も。ただ、あまりにゴミ捨て場からダイレクトなので、紅磡天光墟が随分と綺麗に感じられる<感覚の麻痺>。

西湾河天光墟
いつ:毎日 午前6時~7時半くらい
※5時からと言う情報もあるが、6時を過ぎないと売る人も買う人も少ない。
どこ:西湾河 興民街周辺
雰囲気:近くには新しめのマンションが建っており、綺麗なコンビニもあるのでいたって普通。写真はこちらで。
概要:営業終了のタクシーが沢山停まっている通りで開催している。出店数は20人程度と少ないが、全体的に他より売り方も品物も綺麗め。衣類とそれ以外のものが半々。

今日も香港では、息を吸うようにゴミを漁る人が早朝の下町に現れるし、天光墟では路上に投げ置かれた期限切れの食品や使い古された衣類を何の疑問も無く手に取るお客がきっといる。
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