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2019/4/29 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【4日目の後半】 [マカオ]

お気に入りの下町、下環にも寄りましょう。

【移動範囲】
大街-(徒歩)-昨日までの宿-(バス)-下環-(徒歩)-昨日までの宿-(バス)-マカオ外港-(フェリー)-中港城-(タクシー)-今日からの宿-(徒歩)-新蒲崗-(徒歩)-宿-(バス)-尖沙咀-(バス)-宿

【食事】
お昼は新蒲崗の手拉麵小廚
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名物の羊肉搶湯拉麵、スープの味は品の良いジンギスカンスープ。これ以外に形容しようがない。薄味め。

小龍包
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1個1個が大きくて、皮は薄すぎずぽってりし過ぎず。澄んだ肉汁たっぷりで満足。

夜は軽めに、M&Sのスモークハム&マスタードのサンドイッチと、新蒲崗の酒屋で買った珠江啤酒のパイナップルフレーバービール
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パイナップルフレーバービールはアルコール度数が低すぎて、果汁の入ってないパインジュースの味。写真に写っているM&Sのポテチは後日食べた。

【街歩き】
大街を起点にぐるぐるするだけで時間を無限に使えそうだが
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もう1箇所行きたいので移動

十六浦
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で、朝の交通整理をするポリスマン
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建物とお揃いのヘルメットをしたカップル
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宿に戻り、簡単に荷物整理をしてから再び外出。
最後に見ておきたかったのは、のどかさと活気のバランスがいい塩梅の下町、下環
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隙間理髪室
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失われゆく商売

曲線部分に住み隊
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こちらの魔法瓶を撮影するのは3度目(1度目2度目
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チェックアウトの時間があり飲食出来なかった永耀咖啡室
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叫びたいほどのナイスボロ!これほどまでに未訪に悔いが残るレトロ喫茶も無いよ。オジイが作る瓦煲咖啡が推しらしい。

夜呣街の名店、最香餅家
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人気のアーモンドクッキーを只管焼き続ける従業員の方々。太った人がいないから問題無いのかも知れないが、夏場に熱中症にならないのか不安。

正午にホテルをチェックアウトし、ホテルから徒歩2分のところにある始発のバス停より外港に。行きはバスだが、帰りは荷物が多いのでフェリーで香港へ渡る算段。
ところで今回初めて、マカオ出境時に荷物の超過料金を払うよう言われ指定のカウンターで支払った。超過荷物がどう処理されるかがターボジェットの公式サイトでも曖昧なな表現だったので、メモ代わりに記録しておく。
荷物のサイズや個数などで超過料金が必要な場合、出境ゲート手前で係官に指摘をされる→案内されたカウンター(荷物預かりの場所)で超過料金を支払う→超過料金を支払った分の荷物はカウンターが預かり、係が乗る船に積み込んでくれる→(少なくとも中港城には)空港のようにターンテーブルがあるので、税関を通る前にそこで預けた荷物をピックアップする。

中港城からホテルまではタクシー移動。順調に移動出来たので、新蒲崗にあるホテルに(と書けば実質答えを言っているようなものだが)は14時台にチェックイン。
少し荷物を片してから、近所で遅めのお昼ご飯をば。

新蒲崗の最寄駅はMTRでは鑽石山(ダイヤモンドヒル)である。2019年の今でこそ駅北側は綺麗なショッピングビルやマンションが立ち並ぶ今時の住宅地だが、長年治安の宜しくないイメージがあったエリアである。遡って87年、現在の鑽石山站で撮ったとされる写真には自動車道の両サイドが寮屋と呼ばれる違法建築で埋もれていた。ゼロ年代に住んでいた日本人でさえ「当時はスラムがあった」と述懐している。
東京でも香港でも、地名がキラキラ目の場所に限ってキラキラしていない過去を持っているものなのだな。

新蒲崗は庶民的な店が多い下町
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泊まっている間に色々見て回ろうと思う

マカオでの疲れもあるので、夜は無理せずホテルのシャトルバスで尖沙咀まで出て、TINYとM&Sで1時間だけ買い物してとんぼ返り。
多くの香港迷に支持されているTINYだが、ディスプレイ用のケースの出来が日本なら返品続出間違いなしの精度でがっかり。トラムやバスのミニチュアは可愛いだけに残念だった。

【ねこ】
大街のシャッターであった美形さん
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【今後へ生かすメモ】
・次回マカオに行く時は、永耀咖啡室に必ず行く。

【全体の振り返り】
サンキューマカオ。
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2019/4/29 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【4日目の前半】 [マカオ]

午後には香港へ出発するので、マカオの最後の朝を満喫しよう。

【移動範囲】
昨日までの宿-(徒歩)-司打口前地-(徒歩)-大街

【食事】
マカオ最後の朝ご飯は金馬輪咖啡餅店
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開店直後はパンの種類が限られるので、指差してこれこれ頂戴と。ミルクティー、エッグタルト、髭パン(正式名称不明)。
髭パンの上の髭の部分は、蜂蜜が効いたチャーシューの味がする。何を言っているか分からないかもしれないが本当なんだ。シンプルな生地に合っている。

カレーパイが焼かれたので、それも頼む
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バターの味が濃いざっくりサクサクのパイ生地が美味しすぎる!!!!!
きっとまた、マカオ訪問の折にお邪魔します。

【街歩き】
昨年調べたところによると、アートイベントOutloud Street Art Festivalの会場だった司打口前地には、至る所にウォールアートがあるそうな。宿から徒歩で行けるので見物じゃ。

たどり着く道中、ウォールアートより興味深いものが…
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どの物件も一樓の窓は割れている。のにまだ使われているっぽい雰囲気。

香港マカオらしいグリーンで、昔は可憐な建物だったのだろうなぁ
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タクシー
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香港よりスタイリッシュ ※2度目

司打口前地のウォールアート群、皆もお気に入りを見つけてね
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電子の世界で一番人気の作品
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軽く毒も入っている

一か所に描かれた作品数では、ベストウエスタンホテルに軍配が上がる
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のだが、高さのあるところに描かれていたので普通に見えづらいし撮りづらい。ホテルの向かいも高いビルなので絵を真正面から見ることが出来ないし、全体で一つの作品を描いているようにも見えないので、何だか不完全燃焼。

イケイケのアートが描かれてはいるが、司打口前地は昔ながらの物件が多いエリア
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神は何処にでもいる
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スプレーアートが周りにいくらあろうとも

福隆新街経由で大街に向かう
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かたなの体驗はつまり科学の体驗である
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内容は意味不明だが、日本語の文章としてはちゃんとしている。体験の「けん」の字で正体を現しちゃっているけど。

神は何処にでもいる@大街近くの細道
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オジ達が店の前を掃いているから、朝の路地は綺麗なのだ

今日もやっぱり景然棧腊味
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私がスタンレー・ホー(※マカオのカジノ王)の子供だったら、この店が壊されるってなったら買い取るわ。綺麗にリノベして、お菓子屋さんにするかなぁ。

朝ご飯を食べてから、營地街市に寄り道
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魚屋の朝は遅い

丁度空いていたので、昨年1月より地味に気にしていた玉子屋さんの店主にお願いし
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ランタンの照明撮りに成功!金魚では無く鯉だった。去年の中秋節の旅行記で散々言ったけど、こういう鯉のランタンが欲しいのよアタシはっ。

【今後へ生かすメモ】
・特になし。

【全体の振り返り】
ウォールアートを沢山撮ると、良い写真を撮った気になる。
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2019/4/28 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【3日目の後半】 [マカオ]

街市の外に出て街歩きを続けよう。

【移動範囲】
祐漢-(徒歩)-關閘-(徒歩)-黒沙環-(バス)-紅街市-(バス)-十月初五街-(徒歩)-宿-(徒歩)-セナド広場-(バス)-マカオ外港-(バス)-宿-(徒歩)-龍嵩正街-(徒歩)-宿

【食事】
朝ご飯2、新文記豬扒麵
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ミルクティー
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名物の豬扒麵
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インスタント麺に揚げた豚をのっけて食べるものだが、麺だけでなくスープの味付けもジャンク系で舌に合わず。卓上の辛味調味料を入れるとまとまる感じはあるんだけど。

あまりお腹が減ってはいないが、お昼
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十月初五街で一番観光客に有名な飲食店と評しても過言ではない、南屏雅敘。タイポの一つ一つが可愛すぎるし、緑のタイルの色褪せ具合も良きかな。1966年創業。

ミルクティー
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マカオの老舗のお茶にハズレ無し

南屏文治
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ふわふわのオムレツにハムとチャーシューが挟まっている。パンも柔らか。1つ1つの要素がしっかり美味しい。他のパン類も間違いなく美味しいと推測出来る。

爆混みの中、今日も元気に隙間営業な大聲公涼茶
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今日もグビリとお茶を頂く。清朝創業で200年の歴史があるという記事が幾つか見つけたが、だとすると現存する香港マカオの最古の涼茶舗なのでは…?
店員さん何人かが交代で売り場に立っているが、マダムみの強い美熟女がひとりいらっしゃるんですよね。<唐突な情報

營地街市熟食中心の強記咖啡で瓦煲咖啡
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舌触りが滑らかで尖った苦味の無いコーヒー。香港の茶餐廳のコーヒー紅茶がこの水準なら毎日狂喜乱舞なのに。

歩いた日の夜は、紅窗門街にあるフィリピン系の店で買ったお弁当
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茄子炒め、豚を酢で煮たもの、目玉焼き2個。味がはっきりしているので青島ビールに合う。

夜のデザートは
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お茶と占西餅店のメレンゲがのっかったタルト。
占西餅店は右を見ても左を見ても美味しそうなパンで溢れていた。マカオ中心部の洋菓子やパン屋さんは庶民レベルでも十分に水準が高くて、パン好きの長期滞在に耐えられると思う。

【街歩き】
祐漢街市となりの祐漢街市公園
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公園を囲む個性的な高密度建築物は見応えあり。マカオ半島北部は大きめの住宅がドスンドスンと建っていることが多く、半島の他のエリアとは印象がだいぶ異なる。その中では、祐漢は建物に古さが感じられる。
広い公園なので、朝は何処を切り取ってもマダムの運動集団が写り込むが。

春節から出しっぱなし(推定)の擬人化豚もいた
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媚びるような目

第2の朝ご飯を求め祐漢から關閘に戻る
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ペディキャブ置き場を発見
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走っているところ見たことがないが、存在はしてるんだよな。
マカオ観光局のサイトによると、1時間350パタカがマカオ・ペディキャブ運転手協会の公示料金。むしろ1時間150パタカで貸してくれたら、自分で景色の良い所を漕いで観光しますわ。運転手のオジイを乗っけてサイクリングするのもオツ。

途中見かけた飲食店、マスコットのタコさんが可愛い
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室外機はDAIKINか

食後には住宅エリアとして近年開発が進む、マカオ随一の人口密集エリア黒沙環を歩いた。
今風なマンション建築が大勢を占めていて、東京の埋め立て地に建っているような錯覚を覚える。路線バスはたまに見かけるだけなのに自家用車はよく通りを走っており、マカオ半島の古くから発達しているエリアとは空気が全然違う。マカオの他の街々を見た後では、非常に味気なく感じる。
一点だけ、海岸沿いにある簡体字のガソリンスタンドには凄く心惹かれるものがあった。とは言え、敢えて歩行者もいないところでガソリンスタンド並びにその後ろにある国境側を撮ることには気が引けたので、撮影はせず。

バスで紅街市に向かい買い物をし、十月初五街で昼ご飯を食べ、後は宿でたっぷり休憩。
夕方になって、セナド広場方面にでも行こうかと外出。近くに泊まっているとこまめに行けて嬉しいねぇ。

何度通っても撮りたくなるこの佇まい
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パラソルみたいで可愛らしい
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祭事の舞台っぽい
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營地街市
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今日も撮る撮る景然棧腊味
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金燕西洋牛油糕葡式食品
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店内は甘い匂いがしていて、お菓子好きにはたまらない空間

夜の夜呣斜巷界隈
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凡庸なカメラでは魅力が伝わらないが異国情緒があったのだ

ちょっとしたフィリピンと化している紅窗門街
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シャリースや英会話教師のフィリピン人の発音が良いと分かるほどには、フィリピンショップ店員の英語が難解。<今、シャリースを聴きながら日記を書いている>

例のお気に物件の夜、南側から
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北側からもどうぞ
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【ねこ】
ノーねこデー。

【日本へ持って帰るお土産】
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・昔の澳門産花火や爆竹のラベル@果欄街~關前後街あたりの店
・昔の澳門の餅家、醤園のラベル@果欄街~關前後街あたりの店
・戦前のドッグレースの犬券@果欄街~關前後街あたりの店
 昨日の店の在庫を買い占めた。
・MGMのラゲージタグ@セナド広場
 チャリティーバザーで10パタカで売られていたので購入。ホテル従業員の提供か?
・昔の廣東銀行の小切手@果欄街~關前後街あたりの店
Quevedoのポートワイン@マカオ外港
 いつも行く店で買ったが、ハイコスパなポートワイン。
 好んで何度か買っていたNieportの10年ホワイトポートが店から消えていたのが悲しい。
・龍眼@光復街の専門店
・金燕西洋牛油糕葡式食品のクッキー各種
 マカオの伝統的なレシピを守り、余計なものを加えず作っている。
 香港の「何故こうなった」系クッキーとは異なり、素朴ながらもちゃんと洋式テイスト。
 特に木の実が入っているクッキー類が秀逸。
・ヨレヨレなグッドモーニングタオル@三盞燈周辺の商店街
 印刷も生地も薄すぎなので、たたき売りしていた。
・しっかりめグッドモーニングタオル@祐漢街市
 センターロゴに斉?昌と言う2文字が書かれ、日本で人気なものとは違うバージョンの模様。
 だけど新品の時のさわり心地が、すんごくふんわりで気持ち良いの。
・片糖@三盞燈周辺の商店街
・キノコスープの素@三盞燈周辺の商店街

【今後へ生かすメモ】
・特になし。

【全体の振り返り】
老舗巡りも楽しいマカオ。
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2019/4/28 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【3日目の前半】 [マカオ]

マカオ北部の中国国境を見学。

【移動範囲】
宿-(バス)-關閘-(徒歩)-祐漢

【食事】
朝ご飯1は祐漢街市熟食中心の吳記
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広東語でも殆ど情報にヒットしないお粥のお店

及第粥と揚げパン
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具は新鮮で臭みが無いし、お粥はトロトロ。これでもかと具沢山。お粥だけなら19パタカだなんて、祐漢価格は最高だわ。
言葉の通じない観光客が来たわ―と思っただろうが、店員さんも親切だった。

【街歩き】
中国との国境と聞くと、ドキッとしないだろうか。
私が勤勉な公務員であれば、箱とかゴミとかボロばかり撮っている怪しい観光客には声をかけて別室に連れて行くと思う。私が国境に行ったら、捕まるのではないか。国境のある關閘に行こうと思うたび、極論にも程がある不安が頭をもたげ、なかなか行けずにいた。
だが平成は終わり令和が目前、上野の香香もあと1か月強で2歳。行くなら今が最適ではと意を決し、宿の目の前のバスから国境行きのバスに飛び乗った。その勢い、スクリーンの世界に憧れ、彼氏をほっぽってグレイハウンドに乗りロスに発つ夢追い人のごと(LA LA LANDか!)。
早朝のバスは混んでいないだろうとタカをくくるも、車内はご老人と謎の筒と大きい箱を持ったおじさんらで満杯気味。ご老人は良いけど、ややもすれば武器にも見える長さの黒い筒を持ったおじさん達イズ何者。突然の確保及び取調べ(極論)を恐れガン見したが、筒には一様にSHIMANOと書かれていた。おじ達は釣り人だった-。
ローカルバスは、ホテルのあるマカオ半島西部から北部の国境へと向かう。途中、営業を停止したドッグレース場を横切る。マカオで永らく親しまれた賭博場なのでもう少し趣があるものかと思っていたが、競技場の壁は「もしアンコールワットにコロッセオがあったら~」をテーマにしたような珍奇なデザイン。誰が企画にGOしたのか、中国もポルトガルもガン無視しとる。全面を覆う予算が無かったのか、入場口付近以外はイラストでお茶を濁している点も中途半端。

ここは上野か新宿か、バスは立派過ぎる關閘の屋内バスターミナルで終点のアナウンス
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「貧しい国から来た観光客かナー」な目を浴びせる中華圏の皆様。日本の田舎の大型バスターミナルより遥かに綺麗で停留所が多いが

屋外にはそれを上回る数のバス停がある。国境からバス1本でマカオの各方面へと向かえるのだ
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バスターミナルの中では足りないので、周辺にもバス停が散らばっている。何も知らないで降り立ったら、絶望するバス停の数だわね。一瞬でも東京や新宿と比べたことを20秒間土下座して謝罪したい。

市内へ向かうバスは、見渡す限りのバス待ち民
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どんだけよ

決して狭くないのに、バス停がこの中で補いきれないのも当然
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カジノ行きシャトルバスの乗り場が、やたら面積を占めてしまうんですもの。どんだけカジノ行きたいんですか君たちは。欲を乗せて走る車道は希望の轍じゃねーぞ!サザンは今年でデビュー44年。

マカオではあまり見かけることの無いタクシーも
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より取り見取りなほど客待ち中。香港のタクシーよりスタイリッシュだな。

何故稼ぎ時に壊れてしまうのか
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この写真を拡大したら、右奥に澳門治安警察局の漫画が描かれた巨大ポスターが貼ってあった。先ほどポスターの案内に従い澳門治安警察局のインスタを見たが、公的機関にしては充実のコンテンツ。普段の活動報告は勿論のこと、警察官がモチーフの漫画あり、可愛い警察犬の子犬画像ありと見どころ沢山。卓球の強い女性警官も、子供たちにお仕事紹介をしているラブラドールを連れた男性警官も、治安小警苗のキッズたちも、誰もかれもみんなキラキラしてるわ~。

バス待ちにおののきすっかり忘れていたが、国境である
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右側の建物の先が中国本土である。中国方面に行くマカオ人が存外多い。朝の時間帯だからか、終点が關閘のバスには確実に釣り人が複数名乗っていた。マカオでも輝く世界のSHIMANO。しっかし、本土にはそんなに良い釣り場があるのか。

右側の建物を正面から撮るとこう
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昔のボーダーゲートが申し訳程度にポツンと。青いゴミ箱がオシャンティだった。

ボーダーゲート正面の、マカオ側の商店街は朝から元気に活動中。
両替屋が一番多いが、ドラッグストア、スーパー、パン屋に飲食店と一通りある。これから本土に行く人にも、マカオ観光をする本土の人にもお役立ち。

飲食一番人気は金獅餅店だった
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脇道でも、地元系スーパーが朝から開いている
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この人達も本土に遊びに行くのだろうか

どこかでご飯をと思いつつ、本土の人向けの食堂なのか、はたまた地元向けの食堂なのかよく分からない店が多く決断できずにいたら
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国境の街でも、信号の無い横断歩道では必ず歩行者を優先するマカオの車たち

祐漢街市の裏口に着いてもうた
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ピンクの建物に赤いお車で可愛らしいこと
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ん?
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んん??

街市に入って確認すると
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豚さんの搬入中であった
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ちゃんとチェックするお役人もいる

台車に積みあげられた豚さんは
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エレベータで上の階のお肉屋さんに運ばれる

こちらは八百屋さんが上に野菜を運ぶ様子
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エレベーターを呼び出して
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分かるだろうか、ドアの隙間(右端)に発泡スチロールを挟んで閉まらないようにしている
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いっぱいになるまで詰め込んで、詰め込み終わったら上に移動するのだ

道具類がたまらん
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香港を愛し、街中のモップや手袋、ハンガーなどを題材に写真集を出したMichael Wolf氏。彼が旅行の直前に亡くなっていたので、旅の最中に上記のようなゴチャゴチャを見つける度、その作品を思い出した。
執拗にテーマを追い続け、刻々と変わり続ける香港マカオの混沌を記録する。彼が続けていた事を、私もささやかながら続けたいものだ。

地樓の鮮魚コーナー
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清々しいまでに無人
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開店前に氷が納品されてるのか~

祐漢街市恒例、上からOSAKANA-YA-SAN。閉店ガラガラな前回より、沢山いっちゃうよ~
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魚を置く前に氷をならすオヤジに萌え

アップが遅い魚屋に対し、肉屋の朝は早い
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もうお使いの奥様方がいらっしゃるわよ

朝ご飯を食べて戻ったら、漸く魚屋の開店時刻となった
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どなたか香港マカオ各地の街市の色々なお店を上から撮った写真集を発売してくれないだろうか。商品だけでなくバケツや手袋など、店の裏側込みだからこそ伝わるものがあると思うんだ。

魚屋さんは開き始めていたが、氷は納品が終わっていないようだった
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真ん中のトラックが氷、両サイドは多分魚のトラック
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搬入口から10m強で魚売り場という効率の良い設計

通りますよ~
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街市の外では花屋さんも準備完了
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さて、祐漢の街並みも見て行こう。

【今後へ生かすメモ】
・週末の国境は戦場。

【全体の振り返り】
人が多いと聞いていたので休日を選んで国境に行ったが、正解だった。迫力が違う。
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2019/4/27 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【2日目の3/3】 [マカオ]

マカオ土産探し。

【移動範囲】
盧廉若公園-(徒歩)-大炮台-(バス)-十月初五日街-(徒歩)-鏡湖医院-(バス)-宿-(徒歩)-大街-(徒歩)-宿

【食事】
夜ご飯は金馬輪咖啡餅店
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ミルクティーと
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閉店近い時間で目ぼしいパンが無かったので、昨年1月に食べた椒鹽骨炒麺を。ニンニクが効いててがっつりなのに、麺もポークも味が濃すぎないし、ポークはカラッと揚がっている。見た目よりもずっとくどくない。
このお店は、私が行った範囲ではマカオで一番美味しいパンを出す茶餐廳併設のベーカリー。菓子パンや総菜パンを頼むとよく分かるが、しっかりバターを感じる味なのだ。香港にこのレベルの味を持つ餅店系茶餐廳が見つけられないのが残念。

【街歩き】
中心部ではクラフトマーケットの案内
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タイパの週末マーケットと言い、文化的でお洒落なイベントが増え、日に日に垢抜けているマカオ

文化局周りで大炮台へ
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この観光資源の多さよ。
返還前のマカオをテーマにした写真集は香港のそれと比べると圧倒的に少ないのだが(現状に強い不満が無ければ過剰に懐古趣味には走らないということなのか)、昨日の日記でも述べたように香港だと60-70年代に多くあったような様式の建物が今も多く残っているし、植民地時代の歴史的にも価値がありそうな建物もまだまだ健在。庶民の集まる下町に関して言えば、近代的なビルだらけにはなっていない。
何故もっと観光地として流行らないのか。食文化だって、中華料理の選択肢は香港に譲るとしても、ポルトガル料理は本格的だし、パンやタルトやクッキーは香港の比では無い美味しさなのに…。

突出しベランダコレクション
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室外機に三菱やパナを発見するも、Yorkが優勢の模様。
香港ではダイキンの営業力に驚くのですが、マカオはまだなのか?マカオの室外機も、本腰入れて見つめる対象にしたいと思う。

壁の文字が気になり撮影
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EDIFICIO FORTUNA 1966とある。半世紀以上前の建造か

愛猫家は世界共通なのね
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茶トラちゃんが見つかっていますように

大炮台に到着
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高台にあるので、景色が宜しい
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遠くにあるグランド・リスボアがよく見えること
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手前から奥に向かってどんどん金満化していく建物
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どう足掻いても強烈なセンス

大炮台では、大砲をグランド・リスボアに向けて記念写真を撮るのが人気だった。私も頼まれて中華ファミリーの写真を撮る。
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資本家は敵ぃ~!大金持ちは悪ぅ~!人民よ団結せよ!!!

併設のマカオ博物館の売店に寄り、マカオの歴史が分かる写真集が無いか探したが、期待したものが無かった。

天気がかなり悪いので、さくさく移動。十月初五日街から鏡湖医院の間の店を周りつつ散策
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上の店を周った時点で、ワインやドライフルーツ、お茶でリュックがいっぱい。強い雨が降りそうなので、一旦帰宅。

ホテルの近くに建つ李錦記蠔油庄の古めかしくも立派な建物。海の近くにあるので、大型台風が来ると柱がまるまる水没する
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香港のイメージが強い李錦記だが、戦前マカオにある本部を香港に移したそうだ。激動の中国にあって、広州で1888年に創業した老舗である。
このビルを維持している時点で、李錦記への好感度はうなぎ登りに成らざるを得ない。地上階には李錦記の売店のほかに、上海蟹や飲み物が買える売店があるんだけど、その売店で安いビールやジュースを買うのが滞在中の楽しみだった。

ホテルに戻ったら案の定の大雨なので、仮眠。

雨が上がったので、ヴィンテージの掘り出し物を探しに昨日も行った方面へと
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果欄街周りには骨董もといヴィンテージを売る店が何軒もある。食器の類はえげつないというかキャットストリートに通じる可愛げのない価格設定だが、古い紙モノ類は悪くない。香港よりは安いし、頼むとセット品もバラ売りに応じてくれてくれるので使い易い。

神は何処にでもいる
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【日本へ持って帰るお土産】
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・陳皮、野生金柑、佛手果@永吉街老字號檸檬王
 香港の檸檬王よりずっと安い。
・龍眼@光復街の専門店
・烏龍茶、雲南金毫紅茶、龍井茶@華聯公司
 全体的に香港より何割か安いし種類豊富。いつも色々買ってしまう。
 雲南金毫紅茶は中国茶の紅茶系の中でも一番お気に入り。甘みも香りもありつつ値段が手ごろ。
大昌老酒廠の醇舊三蒸
 老舗応援キャンペーン。今回も店内の写真を撮りそびれた。チーン。
・古そうなポートワイン
 お店の人が丁寧にプチプチでくるんでくれた。
 年代が書いていないのでいつのものか分からないが、エチケット的には古そう。
・戦前のドッグレースの犬券@果欄街~關前後街あたりの店
 30年代のものと思われる。今見ても古びないモダンなデザイン。
・食器色々@蓮渓廟近くの店
 半世紀は前と思われるものが安価で手に入った。
・昔のバスチケット、フェリーチケット@果欄街~關前後街あたりの店
 地名が書いてあるので、昔はこの場所が栄えていたのか、と想像出来て楽しい。
 香港同様、昔はフェリー航路が多かった様だ。
・昔の大豊銀行澳門の小切手@果欄街~關前後街あたりの店
 銀行名がポルトガル語になっている点がマカオらしい。
・1971年の香港競馬の馬券@果欄街~關前後街あたりの店
 マカオ人も香港のお馬さんを見に行っていたのか。
・昔の澳門産花火や爆竹のラベル@果欄街~關前後街あたりの店
 花火や爆竹は往時のマカオの主要産業。
 小粋なデザインが多いが、今なら100パー炎上する絵柄も少々…。

【今後へ生かすメモ】
・果欄街~關前後街界隈は探せばまだお宝がありそう。

【全体の振り返り】
ドライフルーツもコレクションも買えて大充実。
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2019/4/27 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【2日目の2/3】 [マカオ]

フリマ再々訪問。

【移動範囲】
蓮渓廟-(徒歩)-紅街市-(徒歩)-盧廉若公園

【食事】
香島咖啡室でティータイム
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この外観を見たら満腹であっても入店しないとならない

地上階で終わらない老舗は、高確率で素敵だし味も悪くない気がする
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ポルトガル語併記の出路、欲しい
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この手の店はオタクを狂わせる物品で溢れている

はぁ~良い
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ミルクティーと
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朝ご飯にありつくジモティの気分に浸りたいので、ただのトーストを注文。可もなく不可もなく
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菓子パンが頼みたかったけど、無いと言われたのじゃ

Google Mapを舐めまわすように見ていたら発見した三寶冰室
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インスタ映え系レトロ冰室な内装らしい

はい可愛い
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自宅に取り入れたいアイデアやアイテムばかり

食べて貢献よ!ということでミルクティーと
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カップとソーサーが欠けているところも古めかしい(?)

西多士
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この他にも、盛り付けが今風な料理やスナック、ドリンクが充実。グループ旅行の休憩に良さそう。

【街歩き】
さて本来の目的地に着いた。
夕方の蓮渓市集の他に、蓮渓廟天光墟なる朝7時ごろから昼前まで限定のフリマがあるようなので、大纜巷を目指していたのだ。

大纜巷の蓮渓廟近く
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お分かり頂けただろうか

歩道に衣類や調理器具が置かれ、それを物色する人々
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香港だけでなくマカオのフリマも、包丁を簡単に取れる場所に置いて売ることが判明。良いの?

傾向として、蓮渓廟に接する道側に出店している人は骨董やヴィンテージが中心
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写真の壁の近くに気になるものを売っているオジイがいたが、値段に可愛げが無かった。ここはマカオのキャット・ストリートなのか?!香港のその手の店やコレクターよりは安いけどね。

この幕が目印の新橋花園の周りは
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どちらかというと骨董屋で売られている系統のものが多い

一通り周ったら、9月の蓮渓市集で食器を買った店が(ここに来てこの店の営業時間が謎になってきた)開いていたので入店。前回のような汚部屋感は無く、薄暗い中にも片付けられた店になっていた。
スカスカ気味の棚の奥に、半世紀前に製造されたお碗が埃をかぶっていたので買い上げ。お値段は香港市場価格から2折と相も変わらずバーゲン価格。

本来は蓮渓市集の時に開いている店だと思うが、あまりにも片付いていないボロ小屋が朝にもかかわらず開いていたので覗いてみた
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どう取り出すのか分からない状態で古い食器が詰まれていたので、吟味をしたがろくなものが無かった。にも関わらず、店内では男性客が謎の熱量で厚みのある紙を見比べっこして品定めをしている。…………いかがわしい映像作品が闇で売られている店だったorz

消防博物館
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三盞燈や紅街市に向かい歩きましょう
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レトロ可愛さを追求した老舗の富記粥品
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朝ご飯時間につき混雑していたのでスルーしたけれど、いづれ食べに行こうと思う

三盞燈はイベントの準備中
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三盞燈を円で囲むアパート群、大図解九龍城みたいに内部構造を解説した書籍を企画して欲しい

盧廉若公園
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上海豫園の有料ゾーンをスケールダウンした規模ではあるが、無料とは思えないクオリティ。地元のご老人がまったりしているので、ベンチは埋まり気味。

塔石藝文館
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【今後へ生かすメモ】
・蓮渓廟天光墟と蓮渓市集では出品者が違う。
・マカオでも、昔を懐かしむ内装の店が増えつつある模様。

【全体の振り返り】
あな素晴らしきマカオレトロ。
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2019/4/27 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【2日目の1/3】 [マカオ]

マカオの古いものを探しに行く1日。

【移動範囲】
宿-(徒歩)-大三巴牌坊-(徒歩)-セナド広場-(バス)-蓮渓廟

【食事】
朝ご飯は相変わらす感じが良い新英記咖啡麵食
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飲み物は此度もミルクティー
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マカオでよく見るミルクとティーの別盛り形式(お茶はポットに2杯分くらい入っている)、全世界に広まって欲しい
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濃さも思うままだしね

豬扒包
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注文を受けてから墨で炙るパンに、ジャンク寄りに味付ていない胡椒のきいたポークが合う。安い店だけど安っぽくない味でお気に入り。

【街歩き】
今回マカオの宿に選んだのはマカオマスターズホテル(萬事發酒店)。便利な立地と日本の田舎ビジホのような室内。清潔だし、従業員がキビキビしていて気持ち良い。直前までホテルをキャンセルしようか本気で悩んだが、そのまま泊まって正解だった。

早朝に目が覚めホテルを出たが、建物の前には観光バスを待つ団体旅行客の皆様が
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ホテルは毎夕中国の団体客でカウンターが埋まっていたが、宿泊階の通路で彼らに出会うことは無かった。団体客と個人旅行客はエリアをけていたのかも知れない。

裏道を通りながら聖ポール天主堂跡こと大三巴牌坊を目指す。マカオのメジャーポルトガル建築なのに、漢字で書いた方がしっくりくるのは何故。
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心を容赦なく突き刺す光景があり過ぎる

日の出直後の大三巴牌坊
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日中とは打って変わって人が少ないので、このくらいの時間なら深夜特急の沢木氏の気持ちが少しは理解出来るだろう
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旅とは、信仰とは、移りゆく時とは

観光写真ではそうは見えないようにしているけど(カメラマン達は「昔は王様がいた平和な国だったのに、魔物に襲われて廃墟になったんじゃあ~」なドラクエ的世界観を切り取った感じに撮っていて凄いと思う。)、大三巴牌坊の隣りには可愛らしいアパートが迫っているんだよね。
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観光客にガン見されることを想定し、可愛くしていること

早すぎて大三巴哪吒廟が開いてない
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正直私世代の人は、哪吒と聞くと藤崎竜先生版の哪吒を思い出すと思う

坂を下り、セナド広場方向へ踵を返す
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SF映画で真っ先に壊されそうな建築物の筆頭、グランド・リスボアもよく見えるぜ!
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どうしても、高さが一定でない不格好な壁と原付を写したかったんだ…

セナド広場周辺は正統派な植民地テーマパークと化していてキャッチ―
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「夏の日中、本土の観光客がつまんでいる干し肉の匂いと暑さが相まって阿鼻叫喚」と、当ブログではけなされがちのセナド広場ではありますが、土地本来の風景は何処を切り取ってもラブリー。

營地街市の周り
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どの角度からも美しい景然棧腊味
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マカオ特別行政区のサイトにも掲載される由緒あるお店。正式な創業年が不明だが、少なく見積もっても1世紀は歴史がある。(あるものは清朝光緒年創業、あるものは創業から150年と紹介していて幅があり過ぎる)創業は十月初五街の「景然」という店で、その支店なので景然棧(棧は支店の意味)と命名したそう。

典當業展示館
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好 き

義順牛奶公司
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朝の亞美打利庇盧大馬路で1時間は潰せる感じがしたが、昨夜行くと決めた場所に行かないとならぬので次へ。蓮渓廟の近くでバスを下車
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目的地に着くまでがまた楽しくて、進まない進まない
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神は何処にでもいる
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斜め体勢固定の神様が大変そう

【ねこ】
沙梨頭海邊街の可愛がられねこちゃん
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通りに飛び出さないよう訓練中

【今後へ生かすメモ】
・朝の亞美打利庇盧大馬路を舐めるように歩きたい。

【全体の振り返り】
マカオでは素敵以外の語彙が消滅の危機。
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2019/4/26 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【1日目】 [マカオ]

元号をまたぐお気楽旅の始まり始まり。
平成の終わりにマカオも行っておきたいので、初日は香港からマカオへ移動。

【移動範囲】
香港国際空港-(バス)-港珠澳大橋香港口岸-(バス)-港珠澳大橋澳門口岸-(バス)-宿-(徒歩)-民政総署周辺-(バス)-蓮渓廟-(バス)-宿

【食事】
前日までの仕事で心身共に疲れており、夜までお腹が空かず。第一食は夕方に盛記白粥
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咸皮蛋瘦肉粥と揚げパン
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お粥は白粥か皮蛋瘦肉粥の2択しかなく潔し

お肉にピータンに貝にと具沢山で体に優しいのに、14パタカと激安
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何の下調べもせず美味しそうという理由で入ったが、大根餅が有名だと知った。スイーツ類も美味しいらしい。

看板、メニュー表、水壺。全てがあまりにも可愛すぎた大街入り口付近の萬家安涼茶
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涼茶をグビリ

雅佳茶餐廳
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物件に惹かれ入店

レジのケースに入っていたチーズケーキが美味しそうなので、そちらとミルクティーを
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シンプルでクセが無く、仕事で傷ついた心を癒すには良い味だったわ。
可愛らしいデザートから、見るからに美味しそうながっつり洋食もあった。再訪大いにあり。

日本でのアレコレ(ことさらに疲れを強調)もあるし、早めにホテルに戻り部屋で飲もうと思い
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源記焼味店
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乳猪飯を持ち帰り。絶品ではないが、安価だし付け合わせの野菜の塩気にご飯が進む。青島ビールも忘れずに。

【街歩き】
昨年開通した橋を渡り、バスでマカオへ移動したい。
と決めたは良いが、空港から港珠澳大橋香港口岸を結ぶバスの案内がろくにされておらず、バス乗り場に行っても表示が不明瞭。マカオにバスで行きたいとカウンターに訊ねると団体旅行者向けの観光バスツアーを案内されるし(外国人が本土の人向けツアーに参加してどうするのよ)、ようやっと公共バス乗り場を見つけるも、乗り場のどのバスに乗れば良いかが明確に示されていない。このザマなので、香港の他の方面行きバスは行列しているのに、橋に向かうバスは乗客が僅かで閑散としていた。
日本人旅行者が書いたブログなどで香港口岸の施設の画像は確認して欲しいが、立派な建物の周りは広範囲で絶賛工事中(主観では、建物の面積の10倍くらいの土地が工事中)。従い何とか乗り込んだ香港口岸行きのバスでの移動中の殆どは、埋め立て地の大雑把な工事現場となる。本当にマカオに行けるのだろうか…と訝しく思い、私は旅情を掻き立てられなかった。
それでも一度香港口岸に着いてしまえば、空港に引けを取らない壮大なイミグレカウンターでは出境する旅行者が私しかいなくてがらんどうなので係員がフレンドリー、バスチケット購入の際も暇な係が私の代わりにマシンを操作し券を買ってくれる、中には綺麗なコンビニもあるしで至れり尽くせり。土日や祝日はもっと混んでいると想像出来るが、にしても開通直後の大混雑ニュースとは何だったのだろう。
口岸からマカオへ向かうバス乗り場に着くと自分以外の観光客にも出会えたのだが、その殆どがツアーを申し込んでいる観光客(さっき案内されたアレか?!アレなのか?!)。彼らのバスはバス下に荷物を収容するタイプのもので旅行ぽいのに、私のような個人旅行客が乗るバスは香港の街を走っている2階建てバスと同じ。これがマカオに行くのかよ!と突っ込みながら、セルフで通路にスーツケースやコロコロを置いた。
マカオ観光局、香港政府観光局側双方とも具体的で役に立つアクセス方法をアナウンスしてるとは言えないので、暫くは個人旅行者が香港マカオ間をバス移動することはメジャー化しないだろう。尚、橋の上の看板での交通案内表記は、香港マカオで一般的な繁体ではなく簡体であったという点は述べておきたい。

マカオ側もイミグレはガラッガラにつき入境がスムーズ。橋のマカオ側(澳門口岸)の施設からは2種類のバスが出ているが、その内の十六浦方面行きに乗り宿へチェックイン
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宿の目の前が自動車通りで交通量が凄まじいのだが、マカオでは信号の無い横断歩道では何が何でも歩行者を優先しないといけない決まりがあるので、この状況下でも私を見ると急ブレーキで停まるから逆に怖い。

香港では開発の遅れた田舎に行かないとお目にかかれない古い建物が、下町に行くと簡単に見つけられる点がマカオの好きなところ。上の大通りから少し入れば、こんな感じ
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シャッター好きよ、悶えてしまえ

以下は本旅行で一番心にぐさりと刺さり、東京にいる今も思い出してはため息の出る建物。の北側
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続いて南側
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南側入口
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飽きるほどのお金を持っていたら、アーチの上にある物件を買って、日がな一日通りを眺めながら読書をして過ごしたい。下りたら5秒で24時間スーパーがあるから引きこもり暮らしにも困らない。
筆者はここを「マカオのヴェッキオ橋」と命名したが、一切水は流れていない。

夜呣街からドン・ペドロ5世劇場を通り、民政総署方面へ
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ドン・ペドロ5世劇場の道すがら通った夜呣斜巷。細い坂を上り海側を見下ろした時の景色には、セナド広場以上に植民地情緒を感じた
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坂の下の通りはアマさん向けの雑貨屋や飲食店がやたら多いので、フィリピン情緒が味わえて一石二鳥

世界遺産の宝石箱マカオ様ともなれば、工事現場さえも可愛い
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THE観光通りの亞美打利庇盧大馬路には唐樓が連なっていて圧巻。柱に文字が書いてあるものは特にノスタルジック(写真が下手なのは気にしない)
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自分で確認できる範囲では、少なくとも香港でも70年代中ごろまでは、こういう様式の建物が都市部にもあったようだ。手持ちの本を見ると、1975年の告士打道にも、文字が書かれた鮮やかな柱を持つ唐樓が写り込んでいる。SNSの情報では80年代にもあるとのことだが、確定情報にするにはもう少しチマチマ調べ物をしたいところ。

20時頃、9月に訪れた蓮渓市集に再トライしようと行ってみたが店が全部閉まっていた。
前回のように日の入り直後が良かったのか?とも悩んだが、
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無許可で道端で物を売るんじゃねー(意訳)なる看板が蓮渓廟の前に立っていた。これが原因か?
ネットによる数少ない情報によると、朝~昼前も蓮渓廟で物を売る人が現れるようだ。明日の午前中に再々トライと洒落こもう。

蓮渓廟辺りは大きな街市も近い下町なので、心にグサグサくる扉が多い
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広東語とポルトガルでの営業案内が良きかな
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三叉路に建つ、フォルムが可愛すぎな雅佳茶餐廳のある建物
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【今後へ生かすメモ】
・マカオへバスで向かう時は、乗るまでに罠がいっぱい。旅行サイトで手順を確認すべし。
・蓮渓市集は日没後早めに行かないと店が閉まっているのかも。

【全体の振り返り】
楽しい以外の言葉を失う。
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2018/9/20 夏だから島に行くし食器を探す【6日目の後半】 [マカオ]

【移動範囲】
十月初五街-(バス)-祐漢-(バス)-マカオ外港-(バス)-水坑尾街-(バス)-蓮渓廟-(バス)-マカオ外港-(フェリー)-上環-(トラム)-宿

【食事】
ビルマ料理の店が多いマカオにあって、何店か店を構えて成功している牛牛小食でランチをば
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緬甸炸醤撈面
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これでもかと具沢山。フライが食感を変えてガツガツいけるけど、タレ含めジャンクな味はしない。麺がラーメンつけ麺店の麺の様でそれも嬉しい。
サービスの檸檬水込で30パタカ。安い。

夜は皇冠小館
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控えめネオン

マカオビール
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悪くないセンスのラベルよね

蝦子撈麵
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蝦子が上出来なのは勿論のこと、歯応えも旨味もありつつ、ボソボソしない麺が絶品。日本でこれを再現するには、博多ラーメンの生麺を作るところにアヒルの卵を持ち込むとか?!

【街歩き】
珠海に接したエリア、祐漢。
5月に所用で上海に行ったから特段強く思うのだが、この街からは中国本土の郊外の香りが感じられる。それが独特なテイストであろう。道々の景色が、返還がこの街に大きな変化をもたらしたことを推測させる。地元の人向けの店の合間合間に大陸の人向けに土産物を売っている店が散見されるし、ボーダー近くには24時間営業スーパーが何軒かある。
また、祐漢の西にある黒沙環は、マカオ有数の人口密集地帯。東京だったらお台場や浜松町近辺の埋め立て地にあるような新築大型マンションが、笑ってしまうくらいひしめいている。道も広く、自家用車と思しき自動車をやけに見かけるし、古くからのマカオの街にない異質さがある。

どことなく中国な祐漢
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突出しベランダのある古い物件も目に付く
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このアパート群が最高でした
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郵便受け
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マニアにはたまらない壁のスプレー文字

入る勇気を試されているビル
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当然のごとく動かないエスカレーター

祐漢には祐漢なりの楽しみがありその点では豊作だが、家庭用品店は不作。
目当ての店は潰れ、残っている店は100均のような品揃えだし、何ならダイソーそのものが出店していた。世界経済のムーブメントを感じることしきりである。
下町を狙ってこのザマでは、マカオで安くヴィンテージ食器は手に入らないという事か。果欄街・關前後街・關前正街に行けば買えるのは知っているが、観光地価格だからなぁ。

お土産でずっしり重くなったので、一旦外港に戻りフェリーターミナルのコインロッカーに荷物を預けることに。場所代で地味に高いが、仕方あるめぇ。

身軽になってマカオ中心部
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マカオやポルトガルの本と雑貨ならこちら、Livraria Portuguesa(葡文書局)
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雰囲気含めて上質なお店ではあるが、求めていたオールドマカオな写真集は無かった

日中はトラウマレベルで混んでいるセナド広場にも一応行くか
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さほど混んでおらず、見て回れそう

時節柄、中秋節飾りがされていた
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台風の影響か、一部設営が終わっていない…

民政総署には
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うさちゃんランタンが飾られていてほっこり
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マカオのポルトガル建築でお馴染みのアズレージョを見る度
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宗主国の芸術センスが香港とは段違いなこと思い知らされるわ

夕方 市内 原付の群れ
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マカオは観光資源が豊富だけれど、電車が無い点が個人旅行客にとっては痛い。バスは分かりづらい路線図(行きと帰りでルートが異なる路線が多い)と荒い運転で観光客への配慮に著しく欠けているし、タクシーは捕まらないし、白タクはトラブルのもと。壮大な計画のもと始まったライトレール建設はいつになったら終わるのか。時間がかかり過ぎてゆいレール級の尻すぼみ案件にならなければ良いが。

さて、家庭用品に関しては失意に次ぐ失意のマカオ旅であるが、17時から蓮溪廟でマカオ最大の蚤の市が開催されている。と、Googleが教えてくれたので向かってみた。

会場の近所の家庭用品店
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商品が台風の影響で濡れていたが、可愛い花柄のヴィンテージレンゲとお椀を格安で入手。運が向いてきたか。

蓮溪廟はちょうど1年前訪れたが、廟は緩かったし、道なりの店は午前中は閉まっていて眠った街の様だった。そんなところで夕方から行われるらしい蓮溪市集はさて。

おうおう、店が開いて通りに品物を出しているではないか
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水を入れたたらいに品物を入れて洗う女性がいて、ここも水没したと分かる。洗っているレンゲが昔のものなので、いくらか聞いたら安かったので1本入手。
香港マカオ基準ではまともな家電を売ってる店も何軒かあったけれど、台風の水害からすべてを守り切れただろうか。

蓮溪廟の前では
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かさばる物が売られていたわ。世界征服をたくらむ不届きものが持っていそうな巨大地球儀、いつの日か買う人が現れるのかしらん?ベッドマットは先の台風で(以下略)

写真に撮った店は大纜巷沿いにある、まだ綺麗な方の店たちである。
市集に関係なく人通りがある通りなので、食べ物屋台も出ていて歩道に円卓が並んでいた。蚤の市兼縁日といった雰囲気か。

廟の裏の区画に行くと、怪しげな雰囲気。端的に言うと、薄汚いものを売る薄汚い店舗が固まっている。電気コードの在庫が多過ぎる店や、洗っても使う気が起きない鍋を衣装ケースに投げ入れ重ねた店など。商売が成り立つのかと不安になるが、ゴミ屋に見せかけていかがわしいDVDを売ってる店もぶっちゃけある。何にせよもう少し片せよ。
内の1軒に、台風で売り物を避難させた為、人ひとり入る通路しかない店があった。避難のさせ方が取り敢えず在庫を詰め込む方式だったので、報道番組で見る汚部屋状態。胡散臭さしかないがピンとくるものを感じ、勇気を出して奥の棚に行きつくとあるではないか、探していた柄が2つ。値段も格安。最後の最後で、お宝に出会えて上機嫌。

すっかり暗くなった下町をうろうろする気分では無いので、トレジャーハント後はバスとフェリーとトラムを乗り継ぎ、真っ直ぐ香港のホテルに帰る。

【ねこ】
マカオは驚くほど猫に会えない。

【日本へ持って帰るお土産】
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・中国茶のティーバッグ、金毛雲南紅茶、正山小種、碧螺春 @華聯公司
 華聯の接客に好感を持ってはいなかった。その点は否定しない。
 だが、今回初めて店主のオジに会って考えが変わった。また行くと思う。
 取扱い茶葉が隣りの英記より多いので、欲しいものに出会え易いし。
・皇冠小館の蝦子
 茹でた麺にこれとフランスの良いバターを絡めるだけで絶品になる。
 値は張るが、お店で食べるより安くあがるので結果的にはお得。
・烏龍茶、壽眉王、龍珠花茶@英記茶荘
 接客にHonestyを感じるのだが、茶葉の種類が少ないのがネック。
 店構えも茶器のセレクトも好みなんだけど。
・黒ゴマ月餅@晶記餅家
 あんこ系月餅の最高峰。うちの母は上海の杏花楼が最強って言いますが。
・牛牛小食の馬拉盞(中辣)
 中辣でもピリ辛。水分飛ばしたボソっとした調味料だが、ご飯に麺によく合う。
大昌老酒廠の醇舊三蒸
 今なお残るマカオの酒廠で手にした、昔気質な米酒。
 ビールの空き瓶に入れられたものが1瓶10パタカ。水のお値段かい。
 本当は料理酒を買おうとしたが、半裸の気の良いオッチャンがお勧めするもんだからつい。
時香花生瓜子の豆菓子
 澳門の豆源。豆菓子は何を買っても品が良い。
 炭焼蚕豆は、ジャイアントコーンの如く平ぺったくカリカリに焼かれたソラマメ。
 香ばしさと程良い塩気で止めらない味。
・四季丰収大きめ碗、四季丰収中くらい碗@蓮渓廟近くの店
 「いくら?」と聞いたらおやっさんが底款を見たので「足元見るのか?」と思いきや。
 2つで20パタカと香港の1/5以下の良心的価格でずっこけた。
 翌年5月にも再訪したが、50年は昔の食器類が安くて感激。
・紅花湯のみ、紅花レンゲ、ハイビスカスっぽい花レンゲ@蓮渓廟近くの店
 昔の食器の柄の名称、香港のフリマサイトでも統一されて無くて困ってる。 
・バラ柄のレンゲ@蓮渓市集

【今後へ生かすメモ】
・蓮渓廟で売っているヴィンテージ食器は、在庫は少なく偏りがあるものの良心的価格。
 キャットストリートやハリウッドロードが如何に高いかが分かる。

【全体の振り返り】
終わりよければすべてよしな家庭用品収集の旅。
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2018/9/20 夏だから島に行くし食器を探す【6日目の前半】 [マカオ]

李錦記の唐楼が水没したマカオも復旧しているじゃろうと、朝一番のフェリーに乗りマカオへ。
マカオ人ないし慣れた香港人に見えたのか、フェリーターミナルでは香港人に出境書類の置き場所を聞かれてしまう。

【移動範囲】
宿-(徒歩)-上環-(フェリー)-マカオ外港-(バス)-三盞燈周辺-(バス)-下環-(バス)-十月初五街

【食事】
朝ご飯は馬慶康南天咖啡室
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タイポが可愛いので、味が今ひとつでも許せそう

先ずミルクティー
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無難な老舗の味。マカオは押しなべてパンや紅茶が香港より美味し。宗主国のセンスが反映されている。

若者に受けている個性的なメニューは朝は食べられないようなので、蕃茄洋蔥猪扒飯&パイナップルパン
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酸味は少し残し、味も濃いめにはしていない。素材のトマトが生きていて、あっさり目のケチャップのよう。炒めて旨味が出た玉ねぎと、存在感のある硬くなっていない塩気のあるポークがよく合っている。
パイナップルパンも平均より上の味。
一般的なメニューがちゃんと美味しいお店は良いお店。

お昼の前に軽食を、滄洲咖啡小食
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地元のメディアからエッグタルトの名店と紹介されていたので

ミルクティーとエッグタルトに
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マカオらしいほろほろしたパイ地に、あっさり目の優しいカスタード。
パン類はどれも美味しそうで、あれもこれも頼みたくなる。同じ通りにある南屏雅敘ばかりが紹介されるが、店員さんがソフトで居心地良し。但し席数があちらよりずっと少ない。

【街歩き】
港から乗ったバスを適当に降りて観光客が少なそうな街並みを歩くと
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光の速さでキュートな建物とボーイミーツワールド ※興奮のあまり意味不明
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良い!
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原付と写っても良い!!

小ざっぱりした密集ビル
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KAWAII

汚らしさはないが
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ブラブラぶら下がった配線は見いててドキドキする。台風のせい?

歩き始めてものの10分で胸躍る建物がポイポイ釣れて、今日は大漁の予感大。大漁旗を掲げてオッカァのところに帰るで!(誰だよ)
旅行者が見たいと思う一般的な観光名所や風景が多いことは、マカオが香港に圧倒的に勝っている点の一つだろう。東洋と西洋の交わりを感じる史跡や街並みが、香港よりも残っている。返還前から、食べるだ買い物をするだといった行動が主になる香港に比べて、名所がある観光地とうたわれていた。
経済的にはガッポガッポでありながら、いづれは中国に返るという漠然とした不安から極度の拝金主義に陥った香港に比べ、返還されるまでのマカオは決して豊かな地では無い。香港のように、建物が活発に新陳代謝されることは有り得なかった。宗主国ポルトガルの戦後史は、イギリスの戦後史のがましに思える程度だし。
自分の体験を中心に幾つかおすすめのスポットをあげると、第一に文句無しに美しい早朝の世界遺産密集エリア。早すぎることはないので、日の出の頃には着くようにしよう。サッカーの審判のような鋭い音の笛を吹く警官もいない夜明けのひと時が、一番美しい。第二に、セナド広場界隈から下環にかけての地域。ポルトガルの裏路地もこうなのでは?と行ったことが無くても想像してしまいたくなるような、カメラが好きな人ならもだえる景色が多数。第三は島側の小さな漁村、路環。カラフルで背の低い家々と、海を見守る中国式廟が調和していて、誰しも旅情を掻き立てられる。別に氹仔でも良いのだが、ちょっと観光客が多過ぎるのだ。中国の郊外っぽさを感じたい個性的なあなたには、国境付近を勧めたい。

三盞燈を起点に街歩き
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原付込みで撮ると、画面が締まって写真が上手くなった気になる

香港のモンスターマンションに行かなくても似たような風景がある中国系の下町
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詰め寄り気味
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引いてみた

昌記餅家
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ゴマ月餅が絶品で、香港の老舗餅家の月餅より美味しい。甘過ぎないあんこが薄皮にぎっしり詰まっている。

三盞燈から放射線に伸びる通りはマカオでも屈指の路上マーケットが広がっている。チープなものや自分使いの食材はここで揃う
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人が少ない瞬間を狙ってパシャリ。国境付近よりここの方が、売っている物の値段が安い気がする

何でもあるのに
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鯉 の ラ ン タ ン が 無 い

神は何処にでもいる@三盞燈周辺
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マカオの観光ツアーに必ず組み込まれる媽閣廟は、マカオという地名の由来となった由緒ある廟。漁民向けの廟として信仰を集め、その近くにある栄えた集落が下環だ。

下環の車通りの裏には、すすけたポルトガル植民地の光景が広がる
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マカオは集落から中国本土までの距離がやたら近く、下環の沿岸部からは眼前に珠海が見える。珠海からボートを出し、すぐ向こうのマカオを眺めるツアーも以前は盛況していたとか。遠くない昔には田舎に過ぎなかった珠海側が都会化している様子が、下環を歩くとよく分かる。
下環も

マカオの住宅には、空間面積を増やす為のベランダが多く残っている
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昔これをポルトガル式と言った自分が情けない。香港側でも見られる様式で、九龍城砦に至っては、突出しベランダの宝庫でした。まぁ、マカオの方が格段に美意識を感じるけど。

完璧な枯れ風景
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撮った自分を褒めたい

下環でイチオシの涼茶スポット
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中医の涼茶。下環街沿いの、下環街市から遠くないところで営業。

神は何処にでもいる@下環
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マカオは香港に比べると人がのんびりしている。風景もそうで、古くから栄えた街には無機質なビルが少なく、どこか懐かしさがある。
それでも確実に変化していて、しかもそのスピードは増している。マカオを訪れた理由の一つに古めの家庭用品店を周るというものがあったのだが、10年まえのGoogleストリートビューにあった小汚い家庭用品店が幾つか潰れていた。人が賑わうところで不動産屋をよく見かけるのも、気のせいでは無かろう。

こちらさん、50-60年代の香港の写真でもよく見る配色の看板で、昔からある店と推測させるに足るじゃないですか
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ところがどっこい、古そうな在庫がさして無かったんですわ

台風の爪痕は感じないままに十月初五街に移動。
飲食店は通常営業していて何てことのない日々のように見えたが、小売店などは店頭で店内の泥を掃き、拭くなどしていた。李錦記から遠からんこの一角が、確かに大型台風で水没したと分かる瞬間だ。清掃作業中の店に入ると、品物は天井近くに集められているし、棚の下の段に置いてあるものは泥まみれであった。香港では、ここまで人が密集するエリアがどっぷり水没することは、今となってはあまり無かろう。難儀なことだ。

さて家庭用品巡りはと言うと、下環同様、古い店が潰れていたり、古そうな店が古いものを売っていなかったり。無念である。
望みは捨てずに、国境の街へ。

【今後へ生かすメモ】
・気になる店は後回しにせず早く行こう。

【全体の振り返り】
普通に見えても水没した跡があるマカオ沿岸部。良いことも悪いことも胸の内に秘めて生きる人間の如し。
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