2018/9/20 夏だから島に行くし食器を探す【6日目の前半】 [マカオ]
李錦記の唐楼が水没したマカオも復旧しているじゃろうと、朝一番のフェリーに乗りマカオへ。
マカオ人ないし慣れた香港人に見えたのか、フェリーターミナルでは香港人に出境書類の置き場所を聞かれてしまう。
【移動範囲】
宿-(徒歩)-上環-(フェリー)-マカオ外港-(バス)-三盞燈周辺-(バス)-下環-(バス)-十月初五街
【食事】
朝ご飯は馬慶康南天咖啡室
タイポが可愛いので、味が今ひとつでも許せそう
先ずミルクティー
無難な老舗の味。マカオは押しなべてパンや紅茶が香港より美味し。宗主国のセンスが反映されている。
若者に受けている個性的なメニューは朝は食べられないようなので、蕃茄洋蔥猪扒飯&パイナップルパン
酸味は少し残し、味も濃いめにはしていない。素材のトマトが生きていて、あっさり目のケチャップのよう。炒めて旨味が出た玉ねぎと、存在感のある硬くなっていない塩気のあるポークがよく合っている。
パイナップルパンも平均より上の味。
一般的なメニューがちゃんと美味しいお店は良いお店。
お昼の前に軽食を、滄洲咖啡小食
地元のメディアからエッグタルトの名店と紹介されていたので
ミルクティーとエッグタルトに
マカオらしいほろほろしたパイ地に、あっさり目の優しいカスタード。
パン類はどれも美味しそうで、あれもこれも頼みたくなる。同じ通りにある南屏雅敘ばかりが紹介されるが、店員さんがソフトで居心地良し。但し席数があちらよりずっと少ない。
【街歩き】
港から乗ったバスを適当に降りて観光客が少なそうな街並みを歩くと
光の速さでキュートな建物とボーイミーツワールド ※興奮のあまり意味不明
良い!
原付と写っても良い!!
小ざっぱりした密集ビル
KAWAII
汚らしさはないが
ブラブラぶら下がった配線は見いててドキドキする。台風のせい?
歩き始めてものの10分で胸躍る建物がポイポイ釣れて、今日は大漁の予感大。大漁旗を掲げてオッカァのところに帰るで!(誰だよ)
旅行者が見たいと思う一般的な観光名所や風景が多いことは、マカオが香港に圧倒的に勝っている点の一つだろう。東洋と西洋の交わりを感じる史跡や街並みが、香港よりも残っている。返還前から、食べるだ買い物をするだといった行動が主になる香港に比べて、名所がある観光地とうたわれていた。
経済的にはガッポガッポでありながら、いづれは中国に返るという漠然とした不安から極度の拝金主義に陥った香港に比べ、返還されるまでのマカオは決して豊かな地では無い。香港のように、建物が活発に新陳代謝されることは有り得なかった。宗主国ポルトガルの戦後史は、イギリスの戦後史のがましに思える程度だし。
自分の体験を中心に幾つかおすすめのスポットをあげると、第一に文句無しに美しい早朝の世界遺産密集エリア。早すぎることはないので、日の出の頃には着くようにしよう。サッカーの審判のような鋭い音の笛を吹く警官もいない夜明けのひと時が、一番美しい。第二に、セナド広場界隈から下環にかけての地域。ポルトガルの裏路地もこうなのでは?と行ったことが無くても想像してしまいたくなるような、カメラが好きな人ならもだえる景色が多数。第三は島側の小さな漁村、路環。カラフルで背の低い家々と、海を見守る中国式廟が調和していて、誰しも旅情を掻き立てられる。別に氹仔でも良いのだが、ちょっと観光客が多過ぎるのだ。中国の郊外っぽさを感じたい個性的なあなたには、国境付近を勧めたい。
三盞燈を起点に街歩き
原付込みで撮ると、画面が締まって写真が上手くなった気になる
香港のモンスターマンションに行かなくても似たような風景がある中国系の下町
詰め寄り気味
引いてみた
昌記餅家
ゴマ月餅が絶品で、香港の老舗餅家の月餅より美味しい。甘過ぎないあんこが薄皮にぎっしり詰まっている。
三盞燈から放射線に伸びる通りはマカオでも屈指の路上マーケットが広がっている。チープなものや自分使いの食材はここで揃う
人が少ない瞬間を狙ってパシャリ。国境付近よりここの方が、売っている物の値段が安い気がする
何でもあるのに
鯉 の ラ ン タ ン が 無 い
神は何処にでもいる@三盞燈周辺
マカオの観光ツアーに必ず組み込まれる媽閣廟は、マカオという地名の由来となった由緒ある廟。漁民向けの廟として信仰を集め、その近くにある栄えた集落が下環だ。
下環の車通りの裏には、すすけたポルトガル植民地の光景が広がる
マカオは集落から中国本土までの距離がやたら近く、下環の沿岸部からは眼前に珠海が見える。珠海からボートを出し、すぐ向こうのマカオを眺めるツアーも以前は盛況していたとか。遠くない昔には田舎に過ぎなかった珠海側が都会化している様子が、下環を歩くとよく分かる。
下環も
マカオの住宅には、空間面積を増やす為のベランダが多く残っている
昔これをポルトガル式と言った自分が情けない。香港側でも見られる様式で、九龍城砦に至っては、突出しベランダの宝庫でした。まぁ、マカオの方が格段に美意識を感じるけど。
完璧な枯れ風景
撮った自分を褒めたい
下環でイチオシの涼茶スポット
中医の涼茶。下環街沿いの、下環街市から遠くないところで営業。
神は何処にでもいる@下環
マカオは香港に比べると人がのんびりしている。風景もそうで、古くから栄えた街には無機質なビルが少なく、どこか懐かしさがある。
それでも確実に変化していて、しかもそのスピードは増している。マカオを訪れた理由の一つに古めの家庭用品店を周るというものがあったのだが、10年まえのGoogleストリートビューにあった小汚い家庭用品店が幾つか潰れていた。人が賑わうところで不動産屋をよく見かけるのも、気のせいでは無かろう。
こちらさん、50-60年代の香港の写真でもよく見る配色の看板で、昔からある店と推測させるに足るじゃないですか
ところがどっこい、古そうな在庫がさして無かったんですわ
台風の爪痕は感じないままに十月初五街に移動。
飲食店は通常営業していて何てことのない日々のように見えたが、小売店などは店頭で店内の泥を掃き、拭くなどしていた。李錦記から遠からんこの一角が、確かに大型台風で水没したと分かる瞬間だ。清掃作業中の店に入ると、品物は天井近くに集められているし、棚の下の段に置いてあるものは泥まみれであった。香港では、ここまで人が密集するエリアがどっぷり水没することは、今となってはあまり無かろう。難儀なことだ。
さて家庭用品巡りはと言うと、下環同様、古い店が潰れていたり、古そうな店が古いものを売っていなかったり。無念である。
望みは捨てずに、国境の街へ。
【今後へ生かすメモ】
・気になる店は後回しにせず早く行こう。
【全体の振り返り】
普通に見えても水没した跡があるマカオ沿岸部。良いことも悪いことも胸の内に秘めて生きる人間の如し。
マカオ人ないし慣れた香港人に見えたのか、フェリーターミナルでは香港人に出境書類の置き場所を聞かれてしまう。
【移動範囲】
宿-(徒歩)-上環-(フェリー)-マカオ外港-(バス)-三盞燈周辺-(バス)-下環-(バス)-十月初五街
【食事】
朝ご飯は馬慶康南天咖啡室
タイポが可愛いので、味が今ひとつでも許せそう
先ずミルクティー
無難な老舗の味。マカオは押しなべてパンや紅茶が香港より美味し。宗主国のセンスが反映されている。
若者に受けている個性的なメニューは朝は食べられないようなので、蕃茄洋蔥猪扒飯&パイナップルパン
酸味は少し残し、味も濃いめにはしていない。素材のトマトが生きていて、あっさり目のケチャップのよう。炒めて旨味が出た玉ねぎと、存在感のある硬くなっていない塩気のあるポークがよく合っている。
パイナップルパンも平均より上の味。
一般的なメニューがちゃんと美味しいお店は良いお店。
お昼の前に軽食を、滄洲咖啡小食
地元のメディアからエッグタルトの名店と紹介されていたので
ミルクティーとエッグタルトに
マカオらしいほろほろしたパイ地に、あっさり目の優しいカスタード。
パン類はどれも美味しそうで、あれもこれも頼みたくなる。同じ通りにある南屏雅敘ばかりが紹介されるが、店員さんがソフトで居心地良し。但し席数があちらよりずっと少ない。
【街歩き】
港から乗ったバスを適当に降りて観光客が少なそうな街並みを歩くと
光の速さでキュートな建物とボーイミーツワールド ※興奮のあまり意味不明
良い!
原付と写っても良い!!
小ざっぱりした密集ビル
KAWAII
汚らしさはないが
ブラブラぶら下がった配線は見いててドキドキする。台風のせい?
歩き始めてものの10分で胸躍る建物がポイポイ釣れて、今日は大漁の予感大。大漁旗を掲げてオッカァのところに帰るで!(誰だよ)
旅行者が見たいと思う一般的な観光名所や風景が多いことは、マカオが香港に圧倒的に勝っている点の一つだろう。東洋と西洋の交わりを感じる史跡や街並みが、香港よりも残っている。返還前から、食べるだ買い物をするだといった行動が主になる香港に比べて、名所がある観光地とうたわれていた。
経済的にはガッポガッポでありながら、いづれは中国に返るという漠然とした不安から極度の拝金主義に陥った香港に比べ、返還されるまでのマカオは決して豊かな地では無い。香港のように、建物が活発に新陳代謝されることは有り得なかった。宗主国ポルトガルの戦後史は、イギリスの戦後史のがましに思える程度だし。
自分の体験を中心に幾つかおすすめのスポットをあげると、第一に文句無しに美しい早朝の世界遺産密集エリア。早すぎることはないので、日の出の頃には着くようにしよう。サッカーの審判のような鋭い音の笛を吹く警官もいない夜明けのひと時が、一番美しい。第二に、セナド広場界隈から下環にかけての地域。ポルトガルの裏路地もこうなのでは?と行ったことが無くても想像してしまいたくなるような、カメラが好きな人ならもだえる景色が多数。第三は島側の小さな漁村、路環。カラフルで背の低い家々と、海を見守る中国式廟が調和していて、誰しも旅情を掻き立てられる。別に氹仔でも良いのだが、ちょっと観光客が多過ぎるのだ。中国の郊外っぽさを感じたい個性的なあなたには、国境付近を勧めたい。
三盞燈を起点に街歩き
原付込みで撮ると、画面が締まって写真が上手くなった気になる
香港のモンスターマンションに行かなくても似たような風景がある中国系の下町
詰め寄り気味
引いてみた
昌記餅家
ゴマ月餅が絶品で、香港の老舗餅家の月餅より美味しい。甘過ぎないあんこが薄皮にぎっしり詰まっている。
三盞燈から放射線に伸びる通りはマカオでも屈指の路上マーケットが広がっている。チープなものや自分使いの食材はここで揃う
人が少ない瞬間を狙ってパシャリ。国境付近よりここの方が、売っている物の値段が安い気がする
何でもあるのに
鯉 の ラ ン タ ン が 無 い
神は何処にでもいる@三盞燈周辺
マカオの観光ツアーに必ず組み込まれる媽閣廟は、マカオという地名の由来となった由緒ある廟。漁民向けの廟として信仰を集め、その近くにある栄えた集落が下環だ。
下環の車通りの裏には、すすけたポルトガル植民地の光景が広がる
マカオは集落から中国本土までの距離がやたら近く、下環の沿岸部からは眼前に珠海が見える。珠海からボートを出し、すぐ向こうのマカオを眺めるツアーも以前は盛況していたとか。遠くない昔には田舎に過ぎなかった珠海側が都会化している様子が、下環を歩くとよく分かる。
下環も
マカオの住宅には、空間面積を増やす為のベランダが多く残っている
昔これをポルトガル式と言った自分が情けない。香港側でも見られる様式で、九龍城砦に至っては、突出しベランダの宝庫でした。まぁ、マカオの方が格段に美意識を感じるけど。
完璧な枯れ風景
撮った自分を褒めたい
下環でイチオシの涼茶スポット
中医の涼茶。下環街沿いの、下環街市から遠くないところで営業。
神は何処にでもいる@下環
マカオは香港に比べると人がのんびりしている。風景もそうで、古くから栄えた街には無機質なビルが少なく、どこか懐かしさがある。
それでも確実に変化していて、しかもそのスピードは増している。マカオを訪れた理由の一つに古めの家庭用品店を周るというものがあったのだが、10年まえのGoogleストリートビューにあった小汚い家庭用品店が幾つか潰れていた。人が賑わうところで不動産屋をよく見かけるのも、気のせいでは無かろう。
こちらさん、50-60年代の香港の写真でもよく見る配色の看板で、昔からある店と推測させるに足るじゃないですか
ところがどっこい、古そうな在庫がさして無かったんですわ
台風の爪痕は感じないままに十月初五街に移動。
飲食店は通常営業していて何てことのない日々のように見えたが、小売店などは店頭で店内の泥を掃き、拭くなどしていた。李錦記から遠からんこの一角が、確かに大型台風で水没したと分かる瞬間だ。清掃作業中の店に入ると、品物は天井近くに集められているし、棚の下の段に置いてあるものは泥まみれであった。香港では、ここまで人が密集するエリアがどっぷり水没することは、今となってはあまり無かろう。難儀なことだ。
さて家庭用品巡りはと言うと、下環同様、古い店が潰れていたり、古そうな店が古いものを売っていなかったり。無念である。
望みは捨てずに、国境の街へ。
【今後へ生かすメモ】
・気になる店は後回しにせず早く行こう。
【全体の振り返り】
普通に見えても水没した跡があるマカオ沿岸部。良いことも悪いことも胸の内に秘めて生きる人間の如し。
2018-09-20 22:44
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