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2019/5/3 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【8日目の後半】 [香港]

団地の名所を見学。

【移動範囲】
華富邨-(バス)-中環-(MTR)-深水埗-(MTR)-宿

【食事】
散策の後の遅めのお昼は華富冰室
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タイポが可愛い老舗は間違いない

古き良きな内装
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頼んだものは、ミルクティーとスパムサンド
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ミルクティーは冰室の正統派の味。ほどほどに苦くて高水準。サンドイッチは昔っぽいがちゃんと作っていて、懐かしくも美味しい。

夜ご飯は容記小菜王新蒲崗分店で乳猪を外買
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押しに負けて多めに買ってはみたが、ちょっと骨っぽくて塩気が強すぎたな。本旅行イチの微妙ディナー。

ビールと共に
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Lion Rock Breweryのオートミールスタウト 東方之珠、これがかなり好みだった。強さを感じつつも、甘みがあって舌触りが良い。買い占めたい。

【街歩き】
そぞろ歩きの末、華富邨屈指の名所が見えるところに到着した
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名所とは、公営団地から仰ぎ見るセレブやスターがお住まいの金満レジデンスお高級マンション貝沙湾…では無く!
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下に写っている滝 瀑布湾
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清の時代には新安八景に選ばれていたので、英国統治時代にそのまま香港八景にスライドされ親しまれていた名所である。昔々は船が水を求め停泊した場所でもある。
現在は滝周辺が立ち入り禁止となっており、滝に向かう階段をゲートで塞いでいる。風光明媚な姿を近くで見ることはかなわないので、パパラッチスタイルで遠巻きに撮影するしかない。とは言うものの、それを飛び越えて中に入った人もいれば、先に入っている人がいたので扉は開いていたという人、工事の人に聞いてOKを貰ったので入ったと主張する人もいる。

さて、香港島南区の華富邨を含む一帯は大規模墓地があった。19世紀からその名が記録されている、雞籠湾墳場がそれで、お陰で華富邨もUFO目撃情報・心霊関連の話題に事欠かない。瀑布湾公園の辺り近所はここ2年以内でも、滝から落ちて~(人だけでなくワンちゃんも)という自業自得から始まり、世を儚んだ人が公園で~(※1件では無い)、あら海に浮かぶアレは~、という事件が発生しているおり、日々伝説を深めてしまっている。
そもそも、少なからぬ子供が事故に遭ったことが契機で立ち入り制限が始まったとある。観光客がそれを越えてまで、滝を生で見に行く必要があるのだろうか。ま、香ばしい橋の下巡りをしているオイラが言う事でも無いんですが。

瀑布湾は遠きにありて思ふもの。けど安心あれ、瀑布湾公園から行ける名所がもう一つある。8,000体ほどの神像が海を向いている場所だ。

言葉は要らぬ、神像を見よ
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必死に撮ったのに全部撮り切れてないわ

中環街市
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街のど真ん中なのに、順調に廃墟度が増しててマジでどういうこと。
中環街市と言いPMQと言い、香港は都市部の建物をうだうだ寝かせるの好き過ぎだろ!土地無い土地無い詐欺か!!と突っ込もうかと思ったが、おらが中目黒ガード下も、店舗を追い出してから無駄に時を重ねた挙句、高飛車高級路線に舵を切っちゃってたわ。猛省。

わざわざ中環を歩いたのは、雑居ビルにある本屋さん 大業藝術書店に寄る為だ。欲しい本を取り扱っている場所が、ネットではそこしか検索出来なかったのである。
この書店に行ったこと自体が正解であった。扱う本の種類こそ多くないが、本に対する愛情が深いお店なのだ。英語の話せる女性店員は、こちらの関心分野を聞いたうえでアドバイスしてくれる。おじさんは奥から椅子を持って来て「どうぞ座って読んで」と差し出す。恐縮していたら、「買わなくても良いから気にしないで読んで、良い本を知って貰いたいの」と女性が言ってくれた。彼女は、売り場に置く本も、良いと思ったものだけを置いているのだと自信を持って語ってくれた。
時は金なりと書かれた刃を磨きに磨いて日本刀のようにしてしまった香港の中心地で、そんな言葉が聞けるとは。こういうお店で商品を買って、心ばかりの支援をしなければと強く思わされたのであった。

【ねこ】
瀑布湾公園ねこ
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深水埗ねこ
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お隣のお店のお姉さんに可愛がられていたが、目線頂けず。幸せにね。

【日本へ持って帰るお土産】
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・ランチョンマット@G.O.D.
 会社のやたら広いデスクにマウスパッド代わりに置いている。
・香港ショップサイン「港」@G.O.D.
 通りの店の看板に使われている繁体字は香港らしさの一つ。
 そのデザインを職人の技術でお土産化したもの。
 グッズ化して欲しいものをちゃんとグッズ化している点が流石G.O.D.である。
 文字とサイズが選べるので、本当は香の字が欲しかったけれど、欠品していた。
 それじゃあと港を買って帰り、いそいそと家の壁に設置。
 港だけだと横浜大好きな人みたいになってしまう点が悩ましい。
・四季常春の小碗@鴨寮街跳蚤市場
・獅子舞柄の湯のみ@G.O.D.
 配色と絵柄が可愛すぎる。今も日記を書きながらこの湯のみでお茶を飲んでいる。
・餃子汁@八珍
 週1で王将の冷凍餃子を食べる身としては、生活必需品。
・魔法瓶の内蓋@榮記五金家品
・Life in Hong Kong in 1969@大業藝術書店
 タイトル通り、1969年に訪れた香港の街をRedge Solley氏が写したもの。
 白黒と言えど写真が鮮明だし、作者の視点からの街が見れて楽しい。
 この年代の、限られた範囲をつぶさに切り取ってまとめた写真集は多くないので興味深い。
・Post Impressions: 100 Years of the South China Morning Post@大業藝術書店
 「香港の歴史に興味があるが、広東語はあまり得意ではないので英語の本がありがたい。」
 と言う私のリクエストから大業藝術書店の女性が紹介してくれた1冊。
 South China Morning Postが自社の写真を使い香港100年史を伝えるという情熱の1冊。
 その歴史と立場から、他ではお目にかかれない写真がまとまって掲載されている。
 香港の近代史を写真と共に学びたい人であれば、買って損することは無い。
 こんな本を探していたのだ。紹介して下さったことに非常に感謝している。

【今後へ生かすメモ】
・大業藝術書店のSNSはフォロー決定。

【全体の振り返り】
華富邨は広過ぎた。
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2019/5/3 過去には戻れないので元号をまたいだ香港マカオ旅【8日目の前半】 [香港]

団地へGO。

【移動範囲】
宿-(バス)-中環-(バス)-薄扶林-(バス)-華富邨


【食事】
バスの冷房が効き過ぎていて体が冷えた、目にとまったWheatfield X 羅宋湯専門店に入店し朝ご飯を
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ボルシチ&麺専門店なる、香港都市部にありがちな謎創作料理を出す店の様だ

ボルシチと麺の種類を選ぶらしい
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ベジタリアン用ビーツボルシチにうどんの組み合わせも出来るみたいだけど、確実に地雷じゃないのかそれは

店員さんは感じ良し
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冷えた体にミルクティーの熱さが染みるぜ

猪骨ボルシチに上海麺
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猪骨くらいハッキリしたスープとトマトと中華麺なら、合っちゃうね。家でも再現できそうなので、寒い日に真似しよう。

【街歩き】
服を洗衣店に預けいざ出発
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翌日服を取りに行ったら、袋に「日本人」と書いてあったわ

香港の新聞スタンドの中でもツンとした感じを出しているのは、中環のFinancial Times推しのこちらさん
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主観だから違うのかも知れないけど、英字新聞を売っている店の数って減って来てないかね。香港オフィスを閉じて本土に進出する企業が増えているので、至極当然と言われればそれまでだけど。

威靈頓街120號こと元「永和號」
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建物自体は19世紀からあり築130年を越えているので、開発すべきか保存すべきかで議論がされている。子供でも分かると思うけど、このままだと火災もチュー害もバッチ来いなので、諸々考えて地元が結論出せばいいと思う。

これから移動が続くってのに、写真の五金屋で小麦粉の入っていた袋が売っていたので買ってしまう
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謎の袋の束をリュックに差したまま、バスに乗って一路薄扶林村へ。
薄扶林村は香港に現存する数少ない寮屋区(移民のバラック小屋が連なっている区画)だ。寮屋区の持つものものしいイメージとは異なり、一大行事の舞火龍が有名だし、観光客向けのマップを作っているのでウェルカム感があるのかと期待して行ったのだ。

村の入り口では、舞火龍の龍たちがお出迎え
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ひゃあ~
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手作り感が強くて可愛い子達ね♪

さて集落の外側を見ると
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フム、気合いの入ったボロ物件ばっかし

写真で見る返還前の調景嶺の如く、背の低い建物が坂に沿って建っている
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水井頭大水
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ぴちゃぴちゃ程度の量しか流れていなかったが、水量が多い時もあるようで、村のFacebookページに動画が載っていた
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龍と言えば鯉

コレヨリ先Dairy Farmノ施設ナリ
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むかし牛奶公司、今牛奶國際なDairy Farm社。可愛らしい響きとは裏腹にバキバキの大企業。

神は何処にでもいる
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背後のトタンがパワーあり過ぎ

こうやって写真で振り返ると味わい深い体験をしたなと思えるのだが、訪れていた瞬間は全く逆の印象であった。凶暴な犬種の犬が放し飼いにされている点に集約されている気がするが、観光マップを置いている割には開放感の無さを何となく感じていた。


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目と鼻の先が近代化され切っているのに、衛生的にもコンプラ的にもクエスチョンな場所に住み続けるのだ。根性が無ければ出来ないよな。

さぁ時計の針を現代に進めて行こう。
戦後の香港には大量の移民が押し寄せ、彼らが住む寮屋では火災が頻発した。火災で広範囲が焼け野原になることは社会的な問題となり、50年代以降香港に公営住宅が建てられる様になった。その1つの華富邨に向かおう。

華富邨は香港で一二を争う著名な公営住宅だ。
先ず建物の数が多い。海と緑に挟まれた土地に、住宅がドッドッドッと多数そびえたっている。
第二に、団地の中が充実している。近くにMTRの駅が無いわ、都市からは若干離れているわ、結構な坂道だわで、住民の移動は今でもバスが主体。その分、暮らしに必要なものは団地の中に揃っている。街市、遊技場、古めかしいショッピングモールは序の口、公園、大きな駐車場、郵便局、幼稚園~大専に特殊学校、YMCAだってある。
第三に、第一で若干説明してしまったが景色が良い。公園で風を浴びながら海を見ることの、何と気持ちの良いことよ。
第四に平民豪宅と称されるほどの「きちんと感」。一番古い建物が1967年に建てられ、新しいものでも築40年は経過しているが、古さの割に綺麗にして暮らしている。周囲があまり開発されていない分、団地内の店がスッカスカに廃れ切っていない点も見逃せない。
このような点から、見学に来る観光客も少なくない。

華富邨の敷地が広過ぎて中にバス停が幾つもあるが、住民が降りるところで共に降りる
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一番最初に見えたのは、華富邨のお隣華貴邨。90年代に建てられたもので、華貴邨だけでも6つの樓を擁する。

気を取り直して華富邨。説明はさっき充分したので、写真だけ載せておく。住宅編
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住宅以外まとめ
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your order, I Make It Fresh! ご注文、毎日新鮮で出来上がります!
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日本人の英語力を軽くディスった上で変な日本語を使っているとしたら、奴さんはかなりの手練れだぜ…

【今後へ生かすメモ】
・寮屋区暮らしには気合がいる。

【全体の振り返り】
団地を歩くだけで1日が終わりかねない。
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