2018/9/20 夏だから島に行くし食器を探す【6日目の後半】 [マカオ]
【移動範囲】
十月初五街-(バス)-祐漢-(バス)-マカオ外港-(バス)-水坑尾街-(バス)-蓮渓廟-(バス)-マカオ外港-(フェリー)-上環-(トラム)-宿
【食事】
ビルマ料理の店が多いマカオにあって、何店か店を構えて成功している牛牛小食でランチをば
緬甸炸醤撈面
これでもかと具沢山。フライが食感を変えてガツガツいけるけど、タレ含めジャンクな味はしない。麺がラーメンつけ麺店の麺の様でそれも嬉しい。
サービスの檸檬水込で30パタカ。安い。
夜は皇冠小館
控えめネオン
マカオビール
悪くないセンスのラベルよね
蝦子撈麵
蝦子が上出来なのは勿論のこと、歯応えも旨味もありつつ、ボソボソしない麺が絶品。日本でこれを再現するには、博多ラーメンの生麺を作るところにアヒルの卵を持ち込むとか?!
【街歩き】
珠海に接したエリア、祐漢。
5月に所用で上海に行ったから特段強く思うのだが、この街からは中国本土の郊外の香りが感じられる。それが独特なテイストであろう。道々の景色が、返還がこの街に大きな変化をもたらしたことを推測させる。地元の人向けの店の合間合間に大陸の人向けに土産物を売っている店が散見されるし、ボーダー近くには24時間営業スーパーが何軒かある。
また、祐漢の西にある黒沙環は、マカオ有数の人口密集地帯。東京だったらお台場や浜松町近辺の埋め立て地にあるような新築大型マンションが、笑ってしまうくらいひしめいている。道も広く、自家用車と思しき自動車をやけに見かけるし、古くからのマカオの街にない異質さがある。
どことなく中国な祐漢
突出しベランダのある古い物件も目に付く
このアパート群が最高でした
郵便受け
マニアにはたまらない壁のスプレー文字
入る勇気を試されているビル
当然のごとく動かないエスカレーター
祐漢には祐漢なりの楽しみがありその点では豊作だが、家庭用品店は不作。
目当ての店は潰れ、残っている店は100均のような品揃えだし、何ならダイソーそのものが出店していた。世界経済のムーブメントを感じることしきりである。
下町を狙ってこのザマでは、マカオで安くヴィンテージ食器は手に入らないという事か。果欄街・關前後街・關前正街に行けば買えるのは知っているが、観光地価格だからなぁ。
お土産でずっしり重くなったので、一旦外港に戻りフェリーターミナルのコインロッカーに荷物を預けることに。場所代で地味に高いが、仕方あるめぇ。
身軽になってマカオ中心部
マカオやポルトガルの本と雑貨ならこちら、Livraria Portuguesa(葡文書局)
雰囲気含めて上質なお店ではあるが、求めていたオールドマカオな写真集は無かった
日中はトラウマレベルで混んでいるセナド広場にも一応行くか
さほど混んでおらず、見て回れそう
時節柄、中秋節飾りがされていた
台風の影響か、一部設営が終わっていない…
民政総署には
うさちゃんランタンが飾られていてほっこり
マカオのポルトガル建築でお馴染みのアズレージョを見る度
宗主国の芸術センスが香港とは段違いなこと思い知らされるわ
夕方 市内 原付の群れ
マカオは観光資源が豊富だけれど、電車が無い点が個人旅行客にとっては痛い。バスは分かりづらい路線図(行きと帰りでルートが異なる路線が多い)と荒い運転で観光客への配慮に著しく欠けているし、タクシーは捕まらないし、白タクはトラブルのもと。壮大な計画のもと始まったライトレール建設はいつになったら終わるのか。時間がかかり過ぎてゆいレール級の尻すぼみ案件にならなければ良いが。
さて、家庭用品に関しては失意に次ぐ失意のマカオ旅であるが、17時から蓮溪廟でマカオ最大の蚤の市が開催されている。と、Googleが教えてくれたので向かってみた。
会場の近所の家庭用品店
商品が台風の影響で濡れていたが、可愛い花柄のヴィンテージレンゲとお椀を格安で入手。運が向いてきたか。
蓮溪廟はちょうど1年前訪れたが、廟は緩かったし、道なりの店は午前中は閉まっていて眠った街の様だった。そんなところで夕方から行われるらしい蓮溪市集はさて。
おうおう、店が開いて通りに品物を出しているではないか
水を入れたたらいに品物を入れて洗う女性がいて、ここも水没したと分かる。洗っているレンゲが昔のものなので、いくらか聞いたら安かったので1本入手。
香港マカオ基準ではまともな家電を売ってる店も何軒かあったけれど、台風の水害からすべてを守り切れただろうか。
蓮溪廟の前では
かさばる物が売られていたわ。世界征服をたくらむ不届きものが持っていそうな巨大地球儀、いつの日か買う人が現れるのかしらん?ベッドマットは先の台風で(以下略)
写真に撮った店は大纜巷沿いにある、まだ綺麗な方の店たちである。
市集に関係なく人通りがある通りなので、食べ物屋台も出ていて歩道に円卓が並んでいた。蚤の市兼縁日といった雰囲気か。
廟の裏の区画に行くと、怪しげな雰囲気。端的に言うと、薄汚いものを売る薄汚い店舗が固まっている。電気コードの在庫が多過ぎる店や、洗っても使う気が起きない鍋を衣装ケースに投げ入れ重ねた店など。商売が成り立つのかと不安になるが、ゴミ屋に見せかけていかがわしいDVDを売ってる店もぶっちゃけある。何にせよもう少し片せよ。
内の1軒に、台風で売り物を避難させた為、人ひとり入る通路しかない店があった。避難のさせ方が取り敢えず在庫を詰め込む方式だったので、報道番組で見る汚部屋状態。胡散臭さしかないがピンとくるものを感じ、勇気を出して奥の棚に行きつくとあるではないか、探していた柄が2つ。値段も格安。最後の最後で、お宝に出会えて上機嫌。
すっかり暗くなった下町をうろうろする気分では無いので、トレジャーハント後はバスとフェリーとトラムを乗り継ぎ、真っ直ぐ香港のホテルに帰る。
【ねこ】
マカオは驚くほど猫に会えない。
【日本へ持って帰るお土産】
・中国茶のティーバッグ、金毛雲南紅茶、正山小種、碧螺春 @華聯公司
華聯の接客に好感を持ってはいなかった。その点は否定しない。
だが、今回初めて店主のオジに会って考えが変わった。また行くと思う。
取扱い茶葉が隣りの英記より多いので、欲しいものに出会え易いし。
・皇冠小館の蝦子
茹でた麺にこれとフランスの良いバターを絡めるだけで絶品になる。
値は張るが、お店で食べるより安くあがるので結果的にはお得。
・烏龍茶、壽眉王、龍珠花茶@英記茶荘
接客にHonestyを感じるのだが、茶葉の種類が少ないのがネック。
店構えも茶器のセレクトも好みなんだけど。
・黒ゴマ月餅@晶記餅家
あんこ系月餅の最高峰。うちの母は上海の杏花楼が最強って言いますが。
・牛牛小食の馬拉盞(中辣)
中辣でもピリ辛。水分飛ばしたボソっとした調味料だが、ご飯に麺によく合う。
・大昌老酒廠の醇舊三蒸
今なお残るマカオの酒廠で手にした、昔気質な米酒。
ビールの空き瓶に入れられたものが1瓶10パタカ。水のお値段かい。
本当は料理酒を買おうとしたが、半裸の気の良いオッチャンがお勧めするもんだからつい。
・時香花生瓜子の豆菓子
澳門の豆源。豆菓子は何を買っても品が良い。
炭焼蚕豆は、ジャイアントコーンの如く平ぺったくカリカリに焼かれたソラマメ。
香ばしさと程良い塩気で止めらない味。
・四季丰収大きめ碗、四季丰収中くらい碗@蓮渓廟近くの店
「いくら?」と聞いたらおやっさんが底款を見たので「足元見るのか?」と思いきや。
2つで20パタカと香港の1/5以下の良心的価格でずっこけた。
翌年5月にも再訪したが、50年は昔の食器類が安くて感激。
・紅花湯のみ、紅花レンゲ、ハイビスカスっぽい花レンゲ@蓮渓廟近くの店
昔の食器の柄の名称、香港のフリマサイトでも統一されて無くて困ってる。
・バラ柄のレンゲ@蓮渓市集
【今後へ生かすメモ】
・蓮渓廟で売っているヴィンテージ食器は、在庫は少なく偏りがあるものの良心的価格。
キャットストリートやハリウッドロードが如何に高いかが分かる。
【全体の振り返り】
終わりよければすべてよしな家庭用品収集の旅。
十月初五街-(バス)-祐漢-(バス)-マカオ外港-(バス)-水坑尾街-(バス)-蓮渓廟-(バス)-マカオ外港-(フェリー)-上環-(トラム)-宿
【食事】
ビルマ料理の店が多いマカオにあって、何店か店を構えて成功している牛牛小食でランチをば
緬甸炸醤撈面
これでもかと具沢山。フライが食感を変えてガツガツいけるけど、タレ含めジャンクな味はしない。麺がラーメンつけ麺店の麺の様でそれも嬉しい。
サービスの檸檬水込で30パタカ。安い。
夜は皇冠小館
控えめネオン
マカオビール
悪くないセンスのラベルよね
蝦子撈麵
蝦子が上出来なのは勿論のこと、歯応えも旨味もありつつ、ボソボソしない麺が絶品。日本でこれを再現するには、博多ラーメンの生麺を作るところにアヒルの卵を持ち込むとか?!
【街歩き】
珠海に接したエリア、祐漢。
5月に所用で上海に行ったから特段強く思うのだが、この街からは中国本土の郊外の香りが感じられる。それが独特なテイストであろう。道々の景色が、返還がこの街に大きな変化をもたらしたことを推測させる。地元の人向けの店の合間合間に大陸の人向けに土産物を売っている店が散見されるし、ボーダー近くには24時間営業スーパーが何軒かある。
また、祐漢の西にある黒沙環は、マカオ有数の人口密集地帯。東京だったらお台場や浜松町近辺の埋め立て地にあるような新築大型マンションが、笑ってしまうくらいひしめいている。道も広く、自家用車と思しき自動車をやけに見かけるし、古くからのマカオの街にない異質さがある。
どことなく中国な祐漢
突出しベランダのある古い物件も目に付く
このアパート群が最高でした
郵便受け
マニアにはたまらない壁のスプレー文字
入る勇気を試されているビル
当然のごとく動かないエスカレーター
祐漢には祐漢なりの楽しみがありその点では豊作だが、家庭用品店は不作。
目当ての店は潰れ、残っている店は100均のような品揃えだし、何ならダイソーそのものが出店していた。世界経済のムーブメントを感じることしきりである。
下町を狙ってこのザマでは、マカオで安くヴィンテージ食器は手に入らないという事か。果欄街・關前後街・關前正街に行けば買えるのは知っているが、観光地価格だからなぁ。
お土産でずっしり重くなったので、一旦外港に戻りフェリーターミナルのコインロッカーに荷物を預けることに。場所代で地味に高いが、仕方あるめぇ。
身軽になってマカオ中心部
マカオやポルトガルの本と雑貨ならこちら、Livraria Portuguesa(葡文書局)
雰囲気含めて上質なお店ではあるが、求めていたオールドマカオな写真集は無かった
日中はトラウマレベルで混んでいるセナド広場にも一応行くか
さほど混んでおらず、見て回れそう
時節柄、中秋節飾りがされていた
台風の影響か、一部設営が終わっていない…
民政総署には
うさちゃんランタンが飾られていてほっこり
マカオのポルトガル建築でお馴染みのアズレージョを見る度
宗主国の芸術センスが香港とは段違いなこと思い知らされるわ
夕方 市内 原付の群れ
マカオは観光資源が豊富だけれど、電車が無い点が個人旅行客にとっては痛い。バスは分かりづらい路線図(行きと帰りでルートが異なる路線が多い)と荒い運転で観光客への配慮に著しく欠けているし、タクシーは捕まらないし、白タクはトラブルのもと。壮大な計画のもと始まったライトレール建設はいつになったら終わるのか。時間がかかり過ぎてゆいレール級の尻すぼみ案件にならなければ良いが。
さて、家庭用品に関しては失意に次ぐ失意のマカオ旅であるが、17時から蓮溪廟でマカオ最大の蚤の市が開催されている。と、Googleが教えてくれたので向かってみた。
会場の近所の家庭用品店
商品が台風の影響で濡れていたが、可愛い花柄のヴィンテージレンゲとお椀を格安で入手。運が向いてきたか。
蓮溪廟はちょうど1年前訪れたが、廟は緩かったし、道なりの店は午前中は閉まっていて眠った街の様だった。そんなところで夕方から行われるらしい蓮溪市集はさて。
おうおう、店が開いて通りに品物を出しているではないか
水を入れたたらいに品物を入れて洗う女性がいて、ここも水没したと分かる。洗っているレンゲが昔のものなので、いくらか聞いたら安かったので1本入手。
香港マカオ基準ではまともな家電を売ってる店も何軒かあったけれど、台風の水害からすべてを守り切れただろうか。
蓮溪廟の前では
かさばる物が売られていたわ。世界征服をたくらむ不届きものが持っていそうな巨大地球儀、いつの日か買う人が現れるのかしらん?ベッドマットは先の台風で(以下略)
写真に撮った店は大纜巷沿いにある、まだ綺麗な方の店たちである。
市集に関係なく人通りがある通りなので、食べ物屋台も出ていて歩道に円卓が並んでいた。蚤の市兼縁日といった雰囲気か。
廟の裏の区画に行くと、怪しげな雰囲気。端的に言うと、薄汚いものを売る薄汚い店舗が固まっている。電気コードの在庫が多過ぎる店や、洗っても使う気が起きない鍋を衣装ケースに投げ入れ重ねた店など。商売が成り立つのかと不安になるが、ゴミ屋に見せかけていかがわしいDVDを売ってる店もぶっちゃけある。何にせよもう少し片せよ。
内の1軒に、台風で売り物を避難させた為、人ひとり入る通路しかない店があった。避難のさせ方が取り敢えず在庫を詰め込む方式だったので、報道番組で見る汚部屋状態。胡散臭さしかないがピンとくるものを感じ、勇気を出して奥の棚に行きつくとあるではないか、探していた柄が2つ。値段も格安。最後の最後で、お宝に出会えて上機嫌。
すっかり暗くなった下町をうろうろする気分では無いので、トレジャーハント後はバスとフェリーとトラムを乗り継ぎ、真っ直ぐ香港のホテルに帰る。
【ねこ】
マカオは驚くほど猫に会えない。
【日本へ持って帰るお土産】
・中国茶のティーバッグ、金毛雲南紅茶、正山小種、碧螺春 @華聯公司
華聯の接客に好感を持ってはいなかった。その点は否定しない。
だが、今回初めて店主のオジに会って考えが変わった。また行くと思う。
取扱い茶葉が隣りの英記より多いので、欲しいものに出会え易いし。
・皇冠小館の蝦子
茹でた麺にこれとフランスの良いバターを絡めるだけで絶品になる。
値は張るが、お店で食べるより安くあがるので結果的にはお得。
・烏龍茶、壽眉王、龍珠花茶@英記茶荘
接客にHonestyを感じるのだが、茶葉の種類が少ないのがネック。
店構えも茶器のセレクトも好みなんだけど。
・黒ゴマ月餅@晶記餅家
あんこ系月餅の最高峰。うちの母は上海の杏花楼が最強って言いますが。
・牛牛小食の馬拉盞(中辣)
中辣でもピリ辛。水分飛ばしたボソっとした調味料だが、ご飯に麺によく合う。
・大昌老酒廠の醇舊三蒸
今なお残るマカオの酒廠で手にした、昔気質な米酒。
ビールの空き瓶に入れられたものが1瓶10パタカ。水のお値段かい。
本当は料理酒を買おうとしたが、半裸の気の良いオッチャンがお勧めするもんだからつい。
・時香花生瓜子の豆菓子
澳門の豆源。豆菓子は何を買っても品が良い。
炭焼蚕豆は、ジャイアントコーンの如く平ぺったくカリカリに焼かれたソラマメ。
香ばしさと程良い塩気で止めらない味。
・四季丰収大きめ碗、四季丰収中くらい碗@蓮渓廟近くの店
「いくら?」と聞いたらおやっさんが底款を見たので「足元見るのか?」と思いきや。
2つで20パタカと香港の1/5以下の良心的価格でずっこけた。
翌年5月にも再訪したが、50年は昔の食器類が安くて感激。
・紅花湯のみ、紅花レンゲ、ハイビスカスっぽい花レンゲ@蓮渓廟近くの店
昔の食器の柄の名称、香港のフリマサイトでも統一されて無くて困ってる。
・バラ柄のレンゲ@蓮渓市集
【今後へ生かすメモ】
・蓮渓廟で売っているヴィンテージ食器は、在庫は少なく偏りがあるものの良心的価格。
キャットストリートやハリウッドロードが如何に高いかが分かる。
【全体の振り返り】
終わりよければすべてよしな家庭用品収集の旅。
2018/9/20 夏だから島に行くし食器を探す【6日目の前半】 [マカオ]
李錦記の唐楼が水没したマカオも復旧しているじゃろうと、朝一番のフェリーに乗りマカオへ。
マカオ人ないし慣れた香港人に見えたのか、フェリーターミナルでは香港人に出境書類の置き場所を聞かれてしまう。
【移動範囲】
宿-(徒歩)-上環-(フェリー)-マカオ外港-(バス)-三盞燈周辺-(バス)-下環-(バス)-十月初五街
【食事】
朝ご飯は馬慶康南天咖啡室
タイポが可愛いので、味が今ひとつでも許せそう
先ずミルクティー
無難な老舗の味。マカオは押しなべてパンや紅茶が香港より美味し。宗主国のセンスが反映されている。
若者に受けている個性的なメニューは朝は食べられないようなので、蕃茄洋蔥猪扒飯&パイナップルパン
酸味は少し残し、味も濃いめにはしていない。素材のトマトが生きていて、あっさり目のケチャップのよう。炒めて旨味が出た玉ねぎと、存在感のある硬くなっていない塩気のあるポークがよく合っている。
パイナップルパンも平均より上の味。
一般的なメニューがちゃんと美味しいお店は良いお店。
お昼の前に軽食を、滄洲咖啡小食
地元のメディアからエッグタルトの名店と紹介されていたので
ミルクティーとエッグタルトに
マカオらしいほろほろしたパイ地に、あっさり目の優しいカスタード。
パン類はどれも美味しそうで、あれもこれも頼みたくなる。同じ通りにある南屏雅敘ばかりが紹介されるが、店員さんがソフトで居心地良し。但し席数があちらよりずっと少ない。
【街歩き】
港から乗ったバスを適当に降りて観光客が少なそうな街並みを歩くと
光の速さでキュートな建物とボーイミーツワールド ※興奮のあまり意味不明
良い!
原付と写っても良い!!
小ざっぱりした密集ビル
KAWAII
汚らしさはないが
ブラブラぶら下がった配線は見いててドキドキする。台風のせい?
歩き始めてものの10分で胸躍る建物がポイポイ釣れて、今日は大漁の予感大。大漁旗を掲げてオッカァのところに帰るで!(誰だよ)
旅行者が見たいと思う一般的な観光名所や風景が多いことは、マカオが香港に圧倒的に勝っている点の一つだろう。東洋と西洋の交わりを感じる史跡や街並みが、香港よりも残っている。返還前から、食べるだ買い物をするだといった行動が主になる香港に比べて、名所がある観光地とうたわれていた。
経済的にはガッポガッポでありながら、いづれは中国に返るという漠然とした不安から極度の拝金主義に陥った香港に比べ、返還されるまでのマカオは決して豊かな地では無い。香港のように、建物が活発に新陳代謝されることは有り得なかった。宗主国ポルトガルの戦後史は、イギリスの戦後史のがましに思える程度だし。
自分の体験を中心に幾つかおすすめのスポットをあげると、第一に文句無しに美しい早朝の世界遺産密集エリア。早すぎることはないので、日の出の頃には着くようにしよう。サッカーの審判のような鋭い音の笛を吹く警官もいない夜明けのひと時が、一番美しい。第二に、セナド広場界隈から下環にかけての地域。ポルトガルの裏路地もこうなのでは?と行ったことが無くても想像してしまいたくなるような、カメラが好きな人ならもだえる景色が多数。第三は島側の小さな漁村、路環。カラフルで背の低い家々と、海を見守る中国式廟が調和していて、誰しも旅情を掻き立てられる。別に氹仔でも良いのだが、ちょっと観光客が多過ぎるのだ。中国の郊外っぽさを感じたい個性的なあなたには、国境付近を勧めたい。
三盞燈を起点に街歩き
原付込みで撮ると、画面が締まって写真が上手くなった気になる
香港のモンスターマンションに行かなくても似たような風景がある中国系の下町
詰め寄り気味
引いてみた
昌記餅家
ゴマ月餅が絶品で、香港の老舗餅家の月餅より美味しい。甘過ぎないあんこが薄皮にぎっしり詰まっている。
三盞燈から放射線に伸びる通りはマカオでも屈指の路上マーケットが広がっている。チープなものや自分使いの食材はここで揃う
人が少ない瞬間を狙ってパシャリ。国境付近よりここの方が、売っている物の値段が安い気がする
何でもあるのに
鯉 の ラ ン タ ン が 無 い
神は何処にでもいる@三盞燈周辺
マカオの観光ツアーに必ず組み込まれる媽閣廟は、マカオという地名の由来となった由緒ある廟。漁民向けの廟として信仰を集め、その近くにある栄えた集落が下環だ。
下環の車通りの裏には、すすけたポルトガル植民地の光景が広がる
マカオは集落から中国本土までの距離がやたら近く、下環の沿岸部からは眼前に珠海が見える。珠海からボートを出し、すぐ向こうのマカオを眺めるツアーも以前は盛況していたとか。遠くない昔には田舎に過ぎなかった珠海側が都会化している様子が、下環を歩くとよく分かる。
下環も
マカオの住宅には、空間面積を増やす為のベランダが多く残っている
昔これをポルトガル式と言った自分が情けない。香港側でも見られる様式で、九龍城砦に至っては、突出しベランダの宝庫でした。まぁ、マカオの方が格段に美意識を感じるけど。
完璧な枯れ風景
撮った自分を褒めたい
下環でイチオシの涼茶スポット
中医の涼茶。下環街沿いの、下環街市から遠くないところで営業。
神は何処にでもいる@下環
マカオは香港に比べると人がのんびりしている。風景もそうで、古くから栄えた街には無機質なビルが少なく、どこか懐かしさがある。
それでも確実に変化していて、しかもそのスピードは増している。マカオを訪れた理由の一つに古めの家庭用品店を周るというものがあったのだが、10年まえのGoogleストリートビューにあった小汚い家庭用品店が幾つか潰れていた。人が賑わうところで不動産屋をよく見かけるのも、気のせいでは無かろう。
こちらさん、50-60年代の香港の写真でもよく見る配色の看板で、昔からある店と推測させるに足るじゃないですか
ところがどっこい、古そうな在庫がさして無かったんですわ
台風の爪痕は感じないままに十月初五街に移動。
飲食店は通常営業していて何てことのない日々のように見えたが、小売店などは店頭で店内の泥を掃き、拭くなどしていた。李錦記から遠からんこの一角が、確かに大型台風で水没したと分かる瞬間だ。清掃作業中の店に入ると、品物は天井近くに集められているし、棚の下の段に置いてあるものは泥まみれであった。香港では、ここまで人が密集するエリアがどっぷり水没することは、今となってはあまり無かろう。難儀なことだ。
さて家庭用品巡りはと言うと、下環同様、古い店が潰れていたり、古そうな店が古いものを売っていなかったり。無念である。
望みは捨てずに、国境の街へ。
【今後へ生かすメモ】
・気になる店は後回しにせず早く行こう。
【全体の振り返り】
普通に見えても水没した跡があるマカオ沿岸部。良いことも悪いことも胸の内に秘めて生きる人間の如し。
マカオ人ないし慣れた香港人に見えたのか、フェリーターミナルでは香港人に出境書類の置き場所を聞かれてしまう。
【移動範囲】
宿-(徒歩)-上環-(フェリー)-マカオ外港-(バス)-三盞燈周辺-(バス)-下環-(バス)-十月初五街
【食事】
朝ご飯は馬慶康南天咖啡室
タイポが可愛いので、味が今ひとつでも許せそう
先ずミルクティー
無難な老舗の味。マカオは押しなべてパンや紅茶が香港より美味し。宗主国のセンスが反映されている。
若者に受けている個性的なメニューは朝は食べられないようなので、蕃茄洋蔥猪扒飯&パイナップルパン
酸味は少し残し、味も濃いめにはしていない。素材のトマトが生きていて、あっさり目のケチャップのよう。炒めて旨味が出た玉ねぎと、存在感のある硬くなっていない塩気のあるポークがよく合っている。
パイナップルパンも平均より上の味。
一般的なメニューがちゃんと美味しいお店は良いお店。
お昼の前に軽食を、滄洲咖啡小食
地元のメディアからエッグタルトの名店と紹介されていたので
ミルクティーとエッグタルトに
マカオらしいほろほろしたパイ地に、あっさり目の優しいカスタード。
パン類はどれも美味しそうで、あれもこれも頼みたくなる。同じ通りにある南屏雅敘ばかりが紹介されるが、店員さんがソフトで居心地良し。但し席数があちらよりずっと少ない。
【街歩き】
港から乗ったバスを適当に降りて観光客が少なそうな街並みを歩くと
光の速さでキュートな建物とボーイミーツワールド ※興奮のあまり意味不明
良い!
原付と写っても良い!!
小ざっぱりした密集ビル
KAWAII
汚らしさはないが
ブラブラぶら下がった配線は見いててドキドキする。台風のせい?
歩き始めてものの10分で胸躍る建物がポイポイ釣れて、今日は大漁の予感大。大漁旗を掲げてオッカァのところに帰るで!(誰だよ)
旅行者が見たいと思う一般的な観光名所や風景が多いことは、マカオが香港に圧倒的に勝っている点の一つだろう。東洋と西洋の交わりを感じる史跡や街並みが、香港よりも残っている。返還前から、食べるだ買い物をするだといった行動が主になる香港に比べて、名所がある観光地とうたわれていた。
経済的にはガッポガッポでありながら、いづれは中国に返るという漠然とした不安から極度の拝金主義に陥った香港に比べ、返還されるまでのマカオは決して豊かな地では無い。香港のように、建物が活発に新陳代謝されることは有り得なかった。宗主国ポルトガルの戦後史は、イギリスの戦後史のがましに思える程度だし。
自分の体験を中心に幾つかおすすめのスポットをあげると、第一に文句無しに美しい早朝の世界遺産密集エリア。早すぎることはないので、日の出の頃には着くようにしよう。サッカーの審判のような鋭い音の笛を吹く警官もいない夜明けのひと時が、一番美しい。第二に、セナド広場界隈から下環にかけての地域。ポルトガルの裏路地もこうなのでは?と行ったことが無くても想像してしまいたくなるような、カメラが好きな人ならもだえる景色が多数。第三は島側の小さな漁村、路環。カラフルで背の低い家々と、海を見守る中国式廟が調和していて、誰しも旅情を掻き立てられる。別に氹仔でも良いのだが、ちょっと観光客が多過ぎるのだ。中国の郊外っぽさを感じたい個性的なあなたには、国境付近を勧めたい。
三盞燈を起点に街歩き
原付込みで撮ると、画面が締まって写真が上手くなった気になる
香港のモンスターマンションに行かなくても似たような風景がある中国系の下町
詰め寄り気味
引いてみた
昌記餅家
ゴマ月餅が絶品で、香港の老舗餅家の月餅より美味しい。甘過ぎないあんこが薄皮にぎっしり詰まっている。
三盞燈から放射線に伸びる通りはマカオでも屈指の路上マーケットが広がっている。チープなものや自分使いの食材はここで揃う
人が少ない瞬間を狙ってパシャリ。国境付近よりここの方が、売っている物の値段が安い気がする
何でもあるのに
鯉 の ラ ン タ ン が 無 い
神は何処にでもいる@三盞燈周辺
マカオの観光ツアーに必ず組み込まれる媽閣廟は、マカオという地名の由来となった由緒ある廟。漁民向けの廟として信仰を集め、その近くにある栄えた集落が下環だ。
下環の車通りの裏には、すすけたポルトガル植民地の光景が広がる
マカオは集落から中国本土までの距離がやたら近く、下環の沿岸部からは眼前に珠海が見える。珠海からボートを出し、すぐ向こうのマカオを眺めるツアーも以前は盛況していたとか。遠くない昔には田舎に過ぎなかった珠海側が都会化している様子が、下環を歩くとよく分かる。
下環も
マカオの住宅には、空間面積を増やす為のベランダが多く残っている
昔これをポルトガル式と言った自分が情けない。香港側でも見られる様式で、九龍城砦に至っては、突出しベランダの宝庫でした。まぁ、マカオの方が格段に美意識を感じるけど。
完璧な枯れ風景
撮った自分を褒めたい
下環でイチオシの涼茶スポット
中医の涼茶。下環街沿いの、下環街市から遠くないところで営業。
神は何処にでもいる@下環
マカオは香港に比べると人がのんびりしている。風景もそうで、古くから栄えた街には無機質なビルが少なく、どこか懐かしさがある。
それでも確実に変化していて、しかもそのスピードは増している。マカオを訪れた理由の一つに古めの家庭用品店を周るというものがあったのだが、10年まえのGoogleストリートビューにあった小汚い家庭用品店が幾つか潰れていた。人が賑わうところで不動産屋をよく見かけるのも、気のせいでは無かろう。
こちらさん、50-60年代の香港の写真でもよく見る配色の看板で、昔からある店と推測させるに足るじゃないですか
ところがどっこい、古そうな在庫がさして無かったんですわ
台風の爪痕は感じないままに十月初五街に移動。
飲食店は通常営業していて何てことのない日々のように見えたが、小売店などは店頭で店内の泥を掃き、拭くなどしていた。李錦記から遠からんこの一角が、確かに大型台風で水没したと分かる瞬間だ。清掃作業中の店に入ると、品物は天井近くに集められているし、棚の下の段に置いてあるものは泥まみれであった。香港では、ここまで人が密集するエリアがどっぷり水没することは、今となってはあまり無かろう。難儀なことだ。
さて家庭用品巡りはと言うと、下環同様、古い店が潰れていたり、古そうな店が古いものを売っていなかったり。無念である。
望みは捨てずに、国境の街へ。
【今後へ生かすメモ】
・気になる店は後回しにせず早く行こう。
【全体の振り返り】
普通に見えても水没した跡があるマカオ沿岸部。良いことも悪いことも胸の内に秘めて生きる人間の如し。